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日本フランチャイズ協会の統計によると、今年6月のコンビニ既存店の来店客数は前年同期比1.9%減と、28カ月連続のマイナスとなった。ドラッグストアやディスカウントストアなど異業種との競争激化が背景にある。
ファミマはドンキとの実験店を、消費者のコンビニ離れに対する打開策と位置付けている。
ユニーは脱GMSで、ドンキ化に転換
ユニーファミマの懸念は、ユニーだ。ユニー単体の3~5月期の営業収益は1439億円と、前年同期比で78億円減った。事業利益も2億円減の60億円。
不振のユニーのテコ入れとして、資本・業務提携したドンキと組み、GMSをディスカウントストア(DS)に業態転換中。
DS転換1号店は横浜市のユニーGMSのピアゴ大口店を改装した「MEGAドン・キホーテ UNY大口店」。同店を含め、今年3月末までに6店を刷新した。
ドンキとの新業態店6店の3~5月期の実績は、売上高は転換前の32億円から64億円に倍増。1日当たり客数は合計で1.9万人から3.4万人へ1.7倍、粗利益は8億円から13億円へ1.6倍に増えた。
転換前は食品と非食品の売り上げ構成比は7:3だったが、転換後は6:4になった。特に住居関連の売り上げが伸びた。客層では、GMSでは取り込めなかった、学生を中心とした若い客層と、30~40代のニューファミリー層が大きく伸長した。いずれもドンキとともに育った世代といえる。
GMSのDS転換の手応えは十分。ドンキ流の6店の売り上げや客数の伸びなどを検証し、最大で年間20店規模で、アピタ、ピアゴをDSに転換する。ファミマのコンビニとGMSは、“ドンキ化”が急速に進むことになる。
(文=編集部)
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