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営業利益の規模は百貨店首位のJ.フロントリテイリング(495億円=18年2月期)を上回り、上場している小売業ではローソン(658億円=18年2月期)に次ぎ第6位だ。19年6月期の連結業績の売上高は18年同期比で585億円増え1兆円(6.2%増)、営業利益は530億円(同2.8%増)、純利益は370億円(同1.6%増)と30期連続増収増益を目標にしている。年間配当は33円で16期連続の増配を計画している。
総合スーパー長崎屋を「MEGAドン・キホーテ」に転換させて再生
西友買収について「興味ある」と発言した真意は何か。ドンキホーテHDは既存の小売店の撤退後に店を構える「居抜き」出店を得意としている。
2007年、ドン・キホーテは経営不振だった総合スーパー長崎屋を買収して子会社に組み入れた。長崎屋は、ほとんどの店舗を「MEGAドン・キホーテ」に転換した。長崎屋の18年6月期の売上高は1778億円(前期比7.3%増)、営業利益は49億円(同2.6%増)。グループ経営の視点で見ると、主力のディスカウントストア、ドン・キホーテ(売上高6660億円、営業利益266億円)に次ぐ柱に育ってきた。この自信に裏打され、西友買収に前向きな発言が飛びだしたわけだ。
ユニー・ファミリーマートHDと資本・業務提携。2017年11月に総合スーパー、ユニーに40%出資し持ち分法適用会社とした。ユニーの総合スーパー「アピタ」や「ピアゴ」の一部を「MEGAドン・キホーテUNY」として共同運営する。今年は愛知県や三重県、神奈川県の6店を転換した。ダブルネームの店に業態転換した6店舗の18年3~7月の売上高は、転換前の56億円から109億円と1.9倍。客数は1万9000人から3万3000人に1.7倍。粗利益は14億円から23億円へ1.6倍に急増した。
変わったのは日用雑貨の売れ行きだ。大きく値下げした目玉商品の投入や、天井近くまで陳列するドンキ流の店づくりを取り入れた。転換前は食品が売上の67.6%だったが、転換後は57.7%に低下。ドンキが扱う日用雑貨が17.4%、家電が7.0%、スポーツ・レジャー用品が4.7%を占めるようになった。19年以降は年20店転換し、ユニーとの共同店舗を含めドンキは全体で計40店を出店する。
(文=編集部)
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