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NHK朝ドラ『まんぷく』のモデルは、20世紀もっとも偉大な商品を開発していた?

文=編集部
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 東洋水産の18年3月期連結決算は、売上高が3887億円(同1.6%増)、営業利益は266億円(同9.6%減)。国内即席麺事業は、売上高が1290億円(同2.3%増)、営業利益は83億円(同17.3%減)。海外の売上高は730億円と横ばいで、営業利益は99億円(同15.5%減)だった。

 東洋水産は社名の通り、もともとは水産・倉庫業だったが、今や即席麺が営業の柱となっている。主力商品は「マルちゃん赤いきつね」(うどん)、「緑のたぬき」(天ぷらそば)を中心とする和風カップ麺シリーズだ。11年に発売した「マルちゃん正麺」は、生麺本来の味や食感を保つ製法で人気を呼び、袋麺市場が再び活性化した。国内即席麺事業の18年3月期の売上高は過去最高を更新した。

 米国の子会社マルチャン・インクは米国1位。メキシコでは9割近いシェアを握る。17年にブラジル子会社を設立した。
 
 サンヨー食品の18年3月期の決算公告によると、売上高は前述の通り780億円(同3.8%増)、営業利益は15億円。68年に「サッポロ一番 みそラーメン」を発売。大ヒット商品となった。「サッポロ一番」開発のきっかけは、全国のラーメン店を食べ歩いた同社専務が、札幌ラーメンに感銘したことによる。袋麺が縮小していくなか、昔ながらの「サッポロ一番」袋麺シリーズは根強い人気がある。

 サンヨー食品傘下のエースコックの17年12月期の決算公告による売上高は、前述の通り433億円(同3.1%増)、営業利益は10億円。代表商品は88年に発売した大型容器の「スーパーカップ」シリーズだ。

 エースコックはベトナムで5割超のシェアを持つ。香港市場に上場している中国最大のインスタントラーメン企業で、中国本土で5割のシェアを持つ康師傳にサンヨー食品は1999年、出資した。33%以上の株式を保有している。伊藤忠商事も2008年に出資した。

 サンヨー食品は台湾の頂新とも提携しており、海外戦略では大手と対等な戦いぶり。ミャンマー市場を狙っている。

 ミャンマーでは日清食品が現地の大手と組んで現地生産を始めている。ミャンマーは有望市場になるとみられており、各社が照準を合わせている。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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