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話題のJT若手研究員企画「kitoki」、謎のベール剥ぐ…一般発売しない新感覚デバイス

文・取材=A4studio
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「とにかく抽象度の高いコンセプトであるため、製品として具体的な仕様に落とし込む部分は非常に苦労いたしました。

 例えば、ひと口にリラックスといっても、精神性発汗というものはユーザーによっての個人差も大きいうえ、測定する状況によっても激しく変動するものです。そのため製品化するにあたっては、そのような個人差や変動を補正して、いつ誰が使っても安定してリラックス度合いを測定できるアルゴリズムの開発が不可欠でした。

 また、kitokiは嗜好品に分類される製品であるため、機能性だけでなく、形状、大きさ、質感といった感性価値も重要なファクターとなります。そのうえ量産品としての加工面での制約も課題となっておりましたが、共同開発者のwe+様とスタッフ様のお力によって、機能性、使い心地、量産性の全てをクリアした製品を開発することができました」

 今のところクラウドファンディングで支援者を募り、リターンとしてkitokiを配布するスタイルをとっているが、将来的に販売する予定はあるのだろうか。

「現在行っているクラウドファンディングでは初期販売数量の1000個が完売となったため、新たに300個の増産が決定いたしました。今後も動向次第で増産される可能性はありますが、現状、一般販売する予定などはございません。今回の販売動向などは研究活動における知見のひとつとして、注視していく考えです。」

 これだけ面白い製品を販売しないというのは、若干もったいないようにも思えてしまうが、やはり研究データの収集というのが第一義としてあるのだろう。今回kitokiによって得られた研究データが、我々の未来のリフレッシュにつながることを期待したい。
(文・取材=A4studio)

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