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翻って、ホワイト企業の条件とはなんだろうか?
シンクタンク関係者は「条件は、やはり社員を大事にする会社に尽きる」と言い、その特徴について次の点を挙げている。
・社員の平均勤続年数が長い
・長時間労働・サービス残業がない
・仕事の満足感が高い
・評価の透明性が高い
・福利厚生やワークライフバランス制度が実質的に機能している
・地位と権限が合致している
・社内研修とスキルアップが合致している
・国家・公的資格取得の援助制度がある
「ホワイト企業トップ300」発表以降、ネットでは「ブラック企業とホワイト企業の見分け方」議論が盛んになっている。だが、前出の人材会社関係者は「そんな便利なリトマス試験紙はないし、仮にあったとしてもあまり意味がない」と言う。
なぜなら、その会社をブラックと思うかホワイト思うかは、人により受け止め方が異なるからだ。早い話が、ブラックとの世評が高い牛丼チェーン大手にしても、アパレルチェーン大手にしても、自分が働いている会社がブラックだとは感じていない社員が少なからずいる。さらに、それぞれのカリスマ経営者に心酔し、その会社で働いていることに誇りを持っている社員がいるのも事実だ。
どの会社がブラックで、どの会社がホワイトか。結局は自分との相性で判断するしかなさそうだ。就職が「組織との結婚」と言われるのも、そのせいかもしれない。
(文=福井晋/フリーライター)
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