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PGMが1月17日までに実施したアコーディア株のTOBへの応募は16.68%にとどまり、成立の下限としていた20.0%に届かず不成立となった。レノらはTOBに応募しなかった。アコーディアの3月末時点の大株主はC&Iが9.2%で筆頭株主、2位のレノは6.6%、4位の南青山不動産が4.8%となっている。レノが代表してアコーディアに送った書簡では、「フリーキャッシュフロー(貴社事業計画は年間100億円レベル)を最大限に活用して、PBR1倍までは自己株取得を徹底的に行っていただきたい」となっている。
株を買い占めた会社に自社株買いを要求し、自社株買いが実施される際に、それに応じて売り抜ける。これは旧村上ファンドが最も得意とした手法だ。アコーディアに対しても、この手法を採ったが、果たして高値で売り抜けることができるのだろうか?
レノの役員はM&AコンサルティングやMACアセットマネジメントなど、かつての村上ファンドの出身者で占められている。レノの代表取締役は三浦恵美氏。ライブドアによるニッポン放送買収騒動のとき、三浦氏はM&Aコンサルティングの広報を担当。当時の肩書は同社企画課長だった。
レノが有名になったのは昨年10月、SBIホールディングスの大株主に浮上してからだ。保有比率は5.85%、時価にして73億6800万円を投じた。SBIの3月末時点の大株主にはレオの名前はなく、すでに株を売り抜けたとみられている。
そしてアコーディアに続いて、次にC&Iが狙いを定めたのが鴻池運輸だったのだ。旧村上ファンドの出身者たちが、一度倒産したC&Iという隠れ蓑を使い、株式市場において再びその動きを活発化させ始めている。
(文=編集部)
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