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ファミマ、金沢で飲料水を定価の2倍で販売し物議…「本数を間違えた」と謝罪

文=Business Journal編集部
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ファミリーマート
ファミリーマートの店舗(「Wikipedia」より)

 石川・能登半島を中心として発生した大地震は、日本の正月気分を一瞬で吹き飛ばした。いまだに余震が続き、安否不明者も多数いる。道路に亀裂が入ったり、土砂崩れの影響などで物流が寸断され、支援物資が十分に行き届いていない集落もある。電気や水道、ガスなどのライフラインが途絶えたままの地域もある。

 政府は食品メーカーや小売業者等に救援を要請し、大手企業が続々と支援物資を提供している。個人で支援物資を送ることはさまざまな制約があり、基本的には義援金を贈るくらいしか、現状では支援するすべがない。

 被災地では炊き出しを行ったり、避難所に近隣の人たちが食糧を持ち寄ったりして、互いに支えあっているとの報道がある。また、断水している地域で、地元のスーパーが1家庭当たり2本までペットボトルの飲料水を配布しているといった、心温まるニュースも聞く。

 そんななか、金沢市内のファミリーマート店舗が、飲料水を定価の2倍で販売しているとして、SNSを中心に大きな騒ぎになった。「災害に便乗して儲けようとしている」など、批判の声が殺到。現在は定価に戻して販売しているが、ネット上で大問題になったので、本部が店舗に指導を行ったのではないか、と指摘する向きも多い。

 そこで、Business Journal編集部は事実確認を行うべく、当該店舗に電話をかけたが、何度かけてもつながらなかった。次に、ファミリーマート本部に、事態を把握しているか問い合わせた。回答は以下の通り。

「本件につきましては、本部としても状況確認し、価格表示の修正指導など適切に対応しております。詳細に関しては、当社ホームページに掲載しておりますので、こちらをご覧いただけますと幸いです」

 ホームページを確認すると、次のように記載されている。

<2024年1月4日(木)に石川県金沢市内の加盟店にて、「宮崎県霧島の天然水1020ml」12本入りの価格を本来税込1,788円と記載すべきところ、24本入りの価格である税込3,576円と誤った価格表示を行っていたことが判明しました。

 このたび、ファミリーマート本部において事実関係を確認しましたところ、当該店舗において、箱入り飲料水の飲料の本数を間違えて手書き販促物を作成したことがわかり、現在は、正しい通常価格の表記とさせていただいております。

なお、誤った価格での販売はございません。

※レジ会計時も正規価格が表示されます。

正:「宮崎県霧島の天然水1020ml」1ケース12本入り1,788円(税込)

誤:「宮崎県霧島の天然水1020ml」1ケース12本入り3,576円(税込)

  ※「宮崎県霧島の天然水1020ml」 149円/本(税込)

 お客さまには、多大なご迷惑をお掛けしましたことを、深くお詫び申し上げます>

 つまり、箱に入っている飲料水の本数を“間違えて”金額を表記した、との説明だ。震災の混乱の中にあり、当該店舗も被災者の立場でもある。間違いは仕方ないとはいえ、失った信用は大きいようだ。

(文=Business Journal編集部)

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