ビジネスジャーナル > 企業ニュース > 天下一品ピザが高クオリティすぎる
NEW

「バカな企業」と話題、天下一品ピザが高クオリティすぎる…想定の4倍の売上

文=佐藤勇馬、協力=細野沙也加/「HITOOMOI」代表、フードコーディネーター
【この記事のキーワード】,
「バカな企業」と話題、天下一品ピザが高クオリティすぎる…想定の4倍の売上の画像1
Pizzahut Japan 公式ウェブサイト

 大手ピザチェーン「ピザハット」が、こってりラーメンの代表格「天下一品」とコラボした「天下一品コラボ こってり風ラーメンピザ」(Mサイズ限定、通常価格1980円)を、1月22日より期間限定で発売した。ラーメンとピザを組み合わせた「炭水化物×炭水化物」という暴挙が話題となり、想定の4倍以上の売上を記録。売り切れ店舗が続出したことから、緊急増産によって2月6日~2月12日に再販されることが決定した。

 SNSなどでも話題沸騰となっている今回のコラボピザについて、食の専門家に味のクオリティーや価格妥当性などを「忖度なし」で評価してもらった。

 「天下一品コラボ こってり風ラーメンピザ」は、ピザにラーメンを載せるという悪魔的発想によって生まれた商品。天下一品のこってりスープの味を再現するべく半年かけて共同開発したピザソースは、こってりスープの独特の味と香りをピザハット特製の2種類のチーズとバランスよく組み合わせることに注力したという。

 発売後、インパクト抜群の同商品は大きな話題となり、ネット上では以下のようなコメントが飛び交った。

「もはや炭水化物の暴力!」
「ピザに天一のラーメンって、今の日本に必要なのはこういうバカなことを全力でやる企業や人だろ」
「気になって頼んだら箱開ける前から天下一品の香りする!」
「ダブル炭水化物にチーズ……背徳感のかたまりすぎる」

 当初は1月22日~2月12日までの期間限定販売だったが、想定の4倍以上の売上を突破したことで終了期間を待たずに完売する店舗が続出。再販売の要望が相次いだことで、1月29日に同社は食材の緊急増産を決定し、2月6日~2月12日の期間限定で販売再開することが発表された。

「味には一体感があり、思っていたよりもおいしい」

 正直なところ「キワモノ」にも見える天下一品とのコラボピザだが、実際はどれほどのクオリティーなのか。レシピ開発などを手がける企業「HITOOMOI」の代表でフードコーディネーターの細野沙也加さんに実食してもらい、率直に評価してもらった。

「麺とピザ生地という一見不釣り合いな組み合わせですが、味には一体感があり、思っていたよりもおいしいです。チーズの油分や塩味が、麺、ピザ生地、具材をうまくつなげている印象です。ベースはラーメンの味ですが、そこにピザ生地が邪魔をすることなく存在していて共においしさを楽しめる。10点満点で8点ほどの高い満足感があります。ただ、ラーメンとピザはどちらもジャンクな味なので、食べ進めていくうちに重たく感じます。人にもよりますが、1人2~3切れくらいがちょうどいい量ではないでしょうか」(細野さん)

 通常価格は1980円となっているが、クオリティーと比較して価格妥当性はどうだろうか。

「価格妥当性としては、10点満点で6点くらいでそこそこ妥当性はあります。安くはないものですが、クオリティーと値段を鑑みて、一度はチャレンジしてみる価値はあると思います」(同)

 昨年からピザハットは、大量のパクチーをトッピングした「パクチーすぎて草」、ウインナーコーヒーへの勘違いをモチーフに本物のウインナーとコーヒーソース、ホイップクリームを組み合わせた「【衝撃】多分それ違うwwwウインナーコーヒー」といった変わり種ピザを発売しており、今回のコラボピザも含めていずれも狂気的な商品ながら一定の支持を集めている。

 ピザという食材は、そういった奇抜なアイデアにも対応できるポテンシャルがあるのだろうか。

「幅広い食材に対応できるポテンシャルはあると思います。理由としては、ピザ生地が甘いものにも、しょっぱいものにも合うからです。今回のラーメンピザも意外な組み合わせでしたが、焼きそばパンのようにおいしく楽しむことができました。ほかにも斬新な商品が出たら、また挑戦したいと思えます」(同)

HITOOMOI

HITOOMOI

フードコーディネーターと管理栄養士が在籍する料理研究家の会社。レシピ作成から撮影、記事執筆、商品開発などを行う。
https://hitoomoi.wixsite.com/hitoomoi

Twitter:@hitoomoicooking

Instagram:@hitoomoi_cooking

「バカな企業」と話題、天下一品ピザが高クオリティすぎる…想定の4倍の売上のページです。ビジネスジャーナルは、企業、, の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!