“異色の”ソニー銀行、顧客満足度1位と業績好調の秘密～徹底した顧客志向とサービス向上

　こうした顧客志向は、広告手法のカジュアル化にも表れている。昨年12月から、映像作家のTAKCOM氏を起用して、自社取り扱いの金融商品をカジュアルアイコンに仕立てた広告を展開しているが、これには当初、社内で心配する意見もあったという。

「試写の際、40～50代の社員は『少しカジュアルすぎないか』と心配の声を口にしたが、20～30代の社員たちが『おもしろくて、カッコイイ』と評価して採用が決まった」（高木氏）

　ソニー銀行の預金口座数は95万口座で、当面の目標は100万口座。1兆8000億円の預金残高は3兆円を目指す。顧客のメインは30～40代なので、スマホに対応した金融サービスの開発等、普段使いの口座としての利便性も向上させ、20代の開拓も強化していく方針だ。
（文＝編集部）