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井阪氏は青山学院大学法学部を卒業後、セブン-イレブンに入社。主に商品開発に携わり、商品本部食品部長などを経て、09年5月に生え抜き初の社長に昇格すると同時に、セブン&アイHDの取締役に就任している。
セブン&アイHDの14年2月期連結営業利益は、前期比15%増の3396億円と3期連続で最高益を更新した。業績をけん引しているのがセブン-イレブンであり、同社の営業利益は同16%増えて2575億円と、セブン&アイの営業利益の76%を稼ぎ出した。
セブン-イレブンは、店舗で抽出する1杯100円のいれたてコーヒーが大ヒットした。13年1月末より順次導入を開始し、14年2月末に累計4億5000万杯を売り切った。コーヒーの通年売り上げは450億円規模に達し、現在、1日1店舗当たり平均100杯を売り上げる。同社の好業績を足掛かりにして、井阪氏が次期トップの最有力候補に躍り出た。
そんなセブン-イレブンに次ぐコンビニ業界2位のローソンは今年5月1日付で、玉塚元一最高執行責任者(COO)が、社長兼CEOに就任する人事を固めた。新浪剛史CEOは代表権を持つ会長に就き、新浪氏から玉塚氏へのバトンタッチが行われる。業界3位のファミリーマートも、13年1月から上田準二氏から中山勇氏に社長のバトンが渡った。業界トップ3のトップ人事でセブン-イレブンが最後に残った格好となったが、セブン&アイ・グループの総裁、敏文氏の後任人事に注目が集まっている。
(文=編集部)
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