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『情熱大陸』では、「AKB48のリアルタイム総選挙」というのをやりました。好きなメンバーをクリックして勝ち抜き戦で、リアルタイムで投票できたのです。これも、テレビとネットやスマホの連携です。これからは、テレビをつくっているだけではダメで、ネット的な発想もあったほうがいいし、別にテレビとネットの競争ではないのです。
『情熱大陸』でもうひとつ実験したのは、ライブ会場を撮影しておいて、視聴者はスマホをテレビにかざしながら右側に動かすと、右側の観客席からの映像が観られ、上にかざすとアーティストの頭越しを観られたりという試みも成功しました。
–最近、ネットの普及や、プライバシー保護やコンプライアンスに対する意識の向上などを受け、テレビの制作サイドも自主規制を強めざるを得なくなり、自由度が減っているという指摘もありますが、そのような変化を感じられることはありますか?
福岡 「これやっちゃダメ、あれやっちゃダメ」というのは増えていると思います。しかし、先ほどのスマホとの連携のように、「今だからできる」ことも実際にはあるので、今を楽しむようなつくり方をしていきたいと思っています。
また、限界へのチャレンジもいろいろしていきたいですし、規制があるゆえにできることもある。大藤先生の回でも、リアリティーを担保するため手術シーンをきちんと映しましたし、移植を受ける側の女の子の顔もきちんと映しました。みんなが「できないよね」と思っているところに、「いや、やれますよ」という提案の仕方というのは、意識しようと思っています。
(構成=編集部)
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