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●美容家電に刺激を受けて化粧品、美容業界が活性化
美容業界に詳しいジャーナリストは、この美容家電の普及が周辺の業界に大きな影響を与えていると分析する。
「この美容家電市場の拡大によって一番割を食うのは、従来の美容関連市場です。保湿スチーマーや脱毛・除毛用のシェーバーの市場規模はそれぞれ、100億円以上。イオンが噴出される高機能ドライヤーにいたっては400億円以上です。美容家電市場の拡大が周辺の美容関連業界を侵食するのは間違いなく、化粧品業界やエステサロンの市場は13年に160億円も減少すると予測されています。化粧品業界があの手この手の新サービスを始めたのは、爆発的に成長する美容家電市場に対抗する意味が大きいのです」
とはいえ、それは停滞していた化粧品業界・美容業界が美容家電によって活性化しているということでもある。市場が活性化したことで、新たな商品やサービスが生まれているわけだ。化粧品メーカーのドクターシーラボや大手エステサロンのTBCなどは、新サービスのみならず、美容家電市場にも参入している。
美容家電は海外での売り上げも伸びており、来日した観光客がお土産に購入するケースも多いという。こうした「美」に関連する商品やサービスが新たな日本の目玉産業の一つとなり、グローバル市場を切り開く時代が来るのかもしれない。
(文=真屋キヨシ/清談社)
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