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コーヒー豆、脱ブルマン偏重の兆し? 深刻な不作が業者に打撃、他品種普及への動き加速か 

文=秋山謙一郎/ジャーナリスト

 ウエシマコーヒーフーズによると、キューバ産のクリスタルマウンテンなどが比較的ブルーマウンテンの味に近いという。また、クリスタルマウンテンのほか、現在、新たに検討しているコーヒー豆品種をブルーマウンテンの代替品として推奨していく方針のようだ。一方、神戸珈琲ではハイチ産のブルーパインフォレストの販売を推し進めていくとしている。

 価格は、クリスタルマウンテンで100g当たり約800円、ブルーパインフォレストで同約600円が相場だ。ブルーマウンテンよりも、やや割安といえる。

 日本では絶大な人気を誇るブルーマウンテンだが、海外では日本ほどの人気はないという。ブルーマウンテンの生産高のうち、実に9割が日本国内で消費されているといわれ、“局地的人気”であることがうかがえる。

「嗜好品なので、味の好みは分かれるが、ブルーマウンテンのほかにもおいしいコーヒー豆品種はたくさんある。これを機会に、安価でおいしいコーヒー豆を大勢のお客様にお勧めしたい」と、神戸珈琲の広報担当者は他の品種を普及させる機会として活用したい考えを示す。

 天候リスクによる主力商品不在という危機をチャンスに変えられるか? 国内コーヒーメーカー各社の知恵が試される。
(文=秋山謙一郎/ジャーナリスト)

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