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DeNA南場元社長、球団オーナー就任で三木谷氏との確執再燃か 球界活性化への期待も

文=編集部
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DeNA南場元社長、球団オーナー就任で三木谷氏との確執再燃か 球界活性化への期待もの画像1ディー・エヌ・エーが入居する渋谷ヒカリエ(「Wikipedia」より/Momotarou2012)
 プロ野球、横浜DeNAベイスターズの次期球団オーナーに、親会社であるソーシャルゲーム大手ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)創業者で現取締役の南場智子が就任すると、9月、メディアで一斉に報道じられた。現在のオーナーはDeNA会長の春田真氏。球団人事はシーズン終了後に正式発表される見通しだが、もし実現すれば今年80周年を迎えた日本プロ野球界で初の女性オーナーの誕生となる。

 球界では、東北楽天ゴールデンイーグルスのオーナーで楽天会長兼社長の三木谷浩史氏とオーナー会議で再び激突するのではないか、と早くも話題になっている。

 2011年11月、DeNAはそれまで4年連続最下位だった横浜ベイスターズの株式をTBSホールディングスから取得し、新生ベイスターズの運営に乗り出したが、その際、DeNAのプロ野球運営参入に猛反対したのが三木谷氏だった。三木谷氏は楽天の秋季キャンプを視察した際に、次のように持論を展開した。

「プロ野球の名前を使い、子供たちに課金システムがあるモバイルゲームをプロモーションしていいのか。(DeNAが運営する交流サイト『モバゲー』をめぐっては)被害者も出ている」

 11年12月1日に開かれたオーナー会議で、三木谷氏の主張は他のオーナーの賛同が得られず、DeNAのプロ野球参入が承認された経緯がある。

●亀裂が深まった原因

 当時、参入反対の理由について三木谷氏は「自分の正義感」と説明していたが、あまりに執拗な反対ぶりに、それを額面通りに受け取る向きは少なかった。

 反対の理由のひとつとしては、DeNA のライバルであるグリーへの肩入れが指摘されていた。グリーの創業者、田中良和氏は楽天の出身であり、グリーが株式会社となる際には楽天が出資するなど、両者の関係は近い。

 オーナー会議でDeNAの新規参入が正式に認められるかどうか瀬戸際の11年11月、グリーはDeNAに対して取引妨害を理由に10億円を超える訴訟を起こした。田中氏は訴訟会見の席上、DeNAのプロ野球の参入について「違法行為を行っている会社が、公に認められることに関して危惧している」と痛烈に批判した。そのため、「DeNAの参入阻止に田中氏が協力した」ともいわれた。

 また、南場氏は1990年、三木谷氏は93年に米ハーバード大学でMBA(経営学修士)を取得するなどの間柄で関係は良好とされてきたが、「週刊朝日」(朝日新聞出版/2011年11月11日号)は「ある事業を巡って反目し、今は口もきかない」と報じている。

BusinessJournal編集部

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