あちこちにチェーンが乱立し、激しい競争を繰り広げている寿司業界。各チェーンとも、価格や鮮度、サービスなど、さまざまな面で差別化を図ろうとしのぎを削っているようだ。
小僧寿し、築地に安ウマ立ち食い寿司「鉢巻太助 築地本店」をオープン – マイナビニュース(9月7日)
テイクアウト専門の「小僧寿し」が、新業態となる「鉢巻太助 築地本店」をオープン。江戸前寿司の原点に戻り、立ち食いスタイルで寿司を提供。単品握りは1貫70円から販売し、持ち帰り用に太巻きや押し寿司、手巻寿司なども用意する。近年築地に増加している外国人をはじめとする観光客を“SUSHI”で取り込みたい考えだ。看板には同社のキャラクターである「鉢巻太助」をあしらった同店。寿司の原点回帰を目論む新型小僧寿しは、はたしてどこまで受け入れられるのだろうか?
“すしざんまい”が関西初進出!大阪・道頓堀に – zakzak(9月26日)
江戸前寿司チェーンとして東京で店舗を急増させている「つきじ喜代村 すしざんまい」が関西に初進出。9月25日に大阪・道頓堀店を開店した。自社で船を出し、本マグロを直接仕入れを行うことから、リーズナブルな価格でマグロを提供する同チェーン。2001年に築地に1号店を出店して以来、現在では東京、福岡、北海道などで50店舗を構えるまでに成長を遂げた。また、同社の名物といえば、社長・木村清氏が直々に行うマグロ解体ショー。道頓堀店のオープン記念には300キロの本マグロを解体。およそ1000人前となるその迫力に、関西の人々も度肝を抜かれた!
回転寿司のイワシからセシウムの衝撃 – ゲンダイネット(9月10日)
NGO団体グリーンピースが回転寿司チェーンの抜き打ち調査を行ったところ、「くら寿司 品川駅前店」で提供していた千葉県産のマイワシから放射性セシウムが1kgあたり10.9Bqが検出された。国の基準値である1kgあたり100Bqという値は大幅に下回っているが、風評被害は避けられないだろう。また、本記事によれば、放射能汚染の危険性があるのは海の魚だけではない。飯舘村のヤマメから18,700Bqの放射性物質検出も報告されており、多くのセシウムが堆積している川魚の被害も深刻化している。「放射性物質による海洋汚染は確実に北上している。北海道沖で汚染魚が見つかるのも時間の問題でしょう」(NPO法人・食品と暮らしの安全代表・小若順一氏)という言葉を、消費者も寿司業界も重く受け止めなければならない。
いつも食べている回転寿司の寿司ロボットはオーテック製かもしれない!? – クリッカー(8月29日)
回転寿司店で活躍する寿司ロボットを手がける「オーテック」。実は、このブランドはオーディオメーカーである「Audio-Technica」のブランドのひとつ。最大2400個/時のシャリを握ることができるすしメーカーや、4升のコメを酢飯にすることができるシャリメーカー、のりまきメーカーなど、様々な寿司用ロボットを手がけている。だが、この寿司ロボット事業は今に始まったことではない。意外にも歴史が古く、オーディオ事業とは別のビジネスを展開するために、1984年から寿司ロボット事業への参入を行なっていたのだ。寿司メーカー以外にも、光学機器や産業用クリーニング装置など変わり種の事業を手がけている同社。音響事業とは全く異なる事業の柱を持つことによって、音楽業界の不況に揺るがない同社の強さがうかがえる。
(文=萩原雄太/かもめマシーン)