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ユニクロ、悲観論を裏切り続けた驚異の「大ボラ経営」 5兆円企業目指し世界をのみ込む

文=編集部

ユニクロ、悲観論を裏切り続けた驚異の「大ボラ経営」 5兆円企業目指し世界をのみ込むの画像1機能性に優れるユニクロの商品
 2010年12月10日、日本電産社長の永守重信氏が「ほら吹き三兄弟」と呼ぶソフトバンク社長の孫正義氏、ユニクロを展開するファーストリテイリング社長の柳井正氏、そして永守氏自身の3人が食事を共にした。

 3社はいずれも「世界一」になるという目標を掲げている。日本電産の15年度の売上高目標は10年度の3倍の2兆円。ファストリの20年度のそれは6倍の5兆円。ソフトバンクに至っては30年後の時価総額を60倍以上の200兆円にするとしている。

 永守氏は柳井氏と10年来の付き合いで、5年前に柳井氏を通じて孫氏とも親交を結んだ。01年からソフトバンクの社外取締役を務めている柳井氏は「経営の先生と認める2人の話を、じっくり聞いてみたかった」と言い、東京・代々木の自宅に2人を招いて会食した。最初から最後まで永守氏と孫氏がしゃべりまくり、23時を回ってようやくお開きになった。

 永守氏はこの集いの様子を「週刊東洋経済」(東洋経済新報社/11年2月19日号)で「孫さんはほら吹きの大学生、柳井さんが高校生なら、僕は小学生や」と愉快そうに分析してみせた。

●緩まない成長へのスピード

 それから4年。14年10月9日、ファストリは国際会計基準を適用して初めてとなる14年8月期連結決算を発表した。席上、柳井氏は「3年後の売上高2.5兆円、20年売上高5兆円、営業利益1兆円」の達成に向けた取り組みを明らかにした。

 14年8月期の売上高は1兆3829億円、営業利益は1304億円。ちなみに国際会計基準では特別損失分が営業損益に含まれるため、営業利益は日本基準の1486億円より少ない。東京五輪が開催される20年に、売上高は4倍弱、営業利益は8倍弱の数字を達成するという高い目標だ。

 かつてファストリの連結売上高が4000億円程度の時、同社は「10年の売上高1兆円」という目標を掲げた。当時は海外事業につまずいていた時期だ。メディアや小売業のアナリストたちは「柳井氏がまた、大きな花火を打ち上げた」と冷ややかな反応をみせ、誰も達成できるとは思っていなかった。

 そんな見方をはねのけるかのように13年8月期、目標時期は3年ずれたものの売上高1兆円を達成した。そして今、売上高5兆円、営業利益1兆円の目標を掲げるが、前回同様に、その実現可能性について懐疑的に見る向きも多い。

BusinessJournal編集部

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