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再びテロップが流れる可能性も
今回の啓発テロップ、あまり好評とはいえないようだ。しかし、同じように違法アップロードに悩まされている制作者や団体からは、互いに協力を呼びかける動きも出ているという。最後に、今後もテロップが流れる可能性があるのか聞いてみた。
「スポットCMが3月末で終わったので、これからなんらかの検証は必要だと思っています。はっきりとした効果があるとわかれば、再びスポットCMを流すかもしれませんし、再度テロップを表示させる可能性もあります。今後の具体的なアクションについては、じっくりと検証した上で決めますが、民放連ではこれからも違法アップロード撲滅のための予算を計上していく予定です」(同)
ユーザーからは否定的な意見も多かった違法アップロード撲滅のテロップ。確かに、番組の途中に内容とは関係のないテロップが入るのは、気持ちのいいものではないだろう。しかし、著作権法で守られているはずの制作物を違法にネット上で流し続けられてはたまらない、という制作側の心情も理解できる。
一方、「テレビ番組の映像をネットに公開するのは違法なのに、ネット上の動画コンテンツをテレビで流すのはいいのか」などの意見もあり、この問題はまだまだ課題が山積されている。啓発テロップの具体的な検証は4月以降とのことだが、おそらく、民放連としてはまた次の一手を打ってくることだろう。再び「番組をインターネットに許諾なく……」の文字がテレビ画面に表示される日も近いかもしれない。
(文=舟崎泉美/フリーライター)
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