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日銀が12日発表した8月の国内企業物価指数(速報値、2020年平均=100)は123.0と、前年同月比2.5%上昇した。42カ月連続のプラスだが、伸び率は前月(3.0%)から縮小。国際商品市況の下落を主因に8カ月ぶりに鈍化した。前月比では0.2%低下し、10カ月ぶりにマイナスとなった。
企業物価指数は、企業間で取引されるモノの価格を示す。調査対象515品目のうち、390品目が前年同月比で上昇、102品目が下落した。
分野別では、電気・ガス代の補助金終了に伴い電力・都市ガス・水道が10.6%上昇。非鉄金属は11.4%上昇、化学製品は1.3%上昇となったが、いずれも市況下落を受けて前月からは伸びが鈍化した。飲食料品は2.1%上昇。石油・石炭製品は4.0%低下した。
海外から輸入するモノの価格を示す輸入物価指数は円ベースで2.6%上昇となり、伸び率は前月(10.8%)から縮小。為替相場の歴史的な円安水準が修正され、円高方向に振れたことが影響した。契約通貨ベースでは1.7%上昇した。
国内企業物価への円高の波及について日銀は「(今回調査では)直接の影響は限られる」との認識を示した。(了)
(記事提供元=時事通信社)
(2024/09/12-11:04)
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