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埼玉県民にとっては誇らしい結果といえるのだが、その次のページをめくって驚いた。「埼玉りそな銀行『中古住宅購入+リフォーム』派や『自宅活用』派に好適な住宅ローン」と、埼玉りそな銀行の見開き広告が掲載されていた。埼玉りそな銀行の広告が入るからといってランキングを操作したわけではあるまいが、まるで便宜を図ったかのようなタイミングの広告だ。
ところで気になるのは、特集記事『人気マンションが生まれる街はここだ!』をよく読むと、11年からの3年間でマンションが分譲された(される)街を大きく4エリア「浦和、湾岸、中野、広尾」に分類しただけなのだ。「人気が集中」とは書かれているが「完売」とは書かれていない。つまり、実際に購入希望者が集まっているかどうかではなく、マンション業者が売りたい人気エリアにすぎないのだ。北浦和エリアには、10棟のマンションが分譲されており、業者としては“売り切りたいエリアナンバー1”なのだろう。
「今後2~3年、北浦和の人口は増える見通しだ。現在建設中のマンションが相次ぎ完成するからだ」(同特集より)
実際に、不動産特集を組む経済誌に掲載されている広告に着目すると不動産業者ばかりで、信憑性がぐらつきだす。とはいえ、埼玉県にゆかりのある人にとっては、今回の調査結果の「浦和が首都圏で1位」や、「東の国立・北浦和」という文言は信じていたいところだろう。
(文=松井克明/CFP)
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