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対応した弁護士は、「女性は周りの人との会話もなく、その言動から認知症と思われる」として、競売寸前の状態だったが「成年後見人を立てて、女性の受け入れ先を確保した上で任意売却」する方向だという。
また、「週刊朝日」(朝日新聞社/11月14日号)の記事『管理組合 悩ます認知症トラブル 分譲マンションに増える居住患者』では、認知症患者によるトラブルを紹介している。
「2年ほど前に入居したおひとりさまのカズコさん(仮名・70代半ば)だ。いつも上品な服装で、エレベーター内ですれ違うときも礼儀正しく挨拶を交わすが、なぜかクマのぬいぐるみを小脇に抱えていた。あるとき『管理人が勝手に家の中に入ってモノを盗む』と言いだし、住民たちの郵便受けに直筆の抗議文を貼り出し」た。「管理人は当然ながら『身に覚えはない』。カズコさんは認知症特有の症状『物盗られ妄想』が出ていたのだ」
カギを忘れて自宅内に入れず一晩中大騒ぎ。近隣世帯を一軒ずつ回っては「管理人にモノを盗られた」と言いまわる……管理組合により地域包括支援センターの職員が対応するも、「施設に入所するほどではない」との結論だった。やっと兄弟の一人に連絡がついたが、事態は改善せずに、管理組合は対応に頭を抱えているという。
中古マンションは、居住部分こそリノベーションで新品同様にできるが、高齢化する居住者の厄介な問題は今後増えてくるだろう。
(文=松井克明/CFP)
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