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広木隆「僕にも言わせろ~真説 経済のミカタ」(1月23日)

原油暴落は「暴落」ではない?“本当の”理由とは 割高状態の調整で底打ち安定へ

文=広木隆/マネックス証券チーフ・ストラテジスト

 リグカウントが1400までは拮抗し、まだ需給が均衡していた。ところが1600へ増加すると、需給バランスが保てなかったということなのだろう。米国シェールオイルの増産が原油の需給を悪化させ、原油価格の低下につながったというのは大きな背景としては正しい。しかし、直近の急落を説明するのは、ここ数年の臨界点を超えた、すなわちリグカウントの1400から1600へのシェール増産が「ラストストロー」となったということではないか。

 リグカウントは直近では1400台に低下している。原油価格が横ばいで安定していた時期の水準に戻ったわけで、目先、調整一巡感が台頭してもおかしくないと考える。
(文=広木隆/マネックス証券チーフ・ストラテジスト)

広木隆/マネックス証券チーフ・ストラテジスト

広木隆/マネックス証券チーフ・ストラテジスト

1963年生まれ。上智大学外国語学部卒業。87年大和証券に入社。その後、ファンド・マネージャーを志し、資産運用業界に転身。富士投信投資顧問、フィデリティ投信、JPモルガン・アセット・マネジメントなど、国内系、外資系の運用会社を渡り歩き、株式投資の最前線に20年以上携わる。2010年9月より現職。
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Twitter:@TakashiHiroki

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