「ドドスコスコスコ」「ラブ注入」などのギャグと独特のキャラクターで一世を風靡したタレントの楽しんご。2013年に元付き人への暴行事件が報道されて以降、表舞台から遠ざかっていたが、今月1月8~17日まで東京・中野の劇場ザ・ポケットで公演される舞台『VIVID CONTACT 2-re:born-』に主役の一人として出演する。「タイトルのように、この舞台はまさに僕にとって生まれ変わる大きな節目になる」と再起をかける楽しんごに、事件報道で一転した生活、そして舞台への意気込みなどを赤裸々に語ってもらった。
――ブレイク時代から一転して、事件報道で生活が大きく変わってしまったようですね。
楽しんご 事件のことは、もうまったく問題ないです。普通だったら問題にもならないようなことだったので、警察からも「事件にもならないから、いい加減早く終わらせて」と言われましたし、もう1年以上前に解決しています。昨年9月にフジテレビ系で放送された『芸能界PTA~わけあり芸能人の親大集合スペシャル~』でも当時のことをありのままに話しましたが、自殺未遂したこともありました。事件の後に街で子供が「楽しんごちゃんだー」と駆け寄ってきたのですが、そのお母さんが「近付いちゃダメ!」と言っていたのが、本当につらかったですね。
周囲が手のひらを返すことは僕もわかっていましたが、「なるほど。こういうことなんだな」と。今まで通りの付き合いをしてくれたのは、2、3人しかいませんでした。そんななかで支えになったのは家族です。本当にお父さんとお母さんに感謝しています。
――本業のマッサージ業は順調のようですが、それでも芸能界で活動したいと思うのはなぜですか。
楽しんご トークだけでなく、歌も芝居も好きな僕にとって、芸能界はすごく合っているんですよ。自分のやる気次第で何万人もの人が見てくれるわけです。一回テレビに出て、あの味を知ってしまうと、やはり忘れられないですよ。
事件があった後、もういいやと思ったこともあったのですが、今でも街を歩いていると「楽しんごちゃーん」と声を掛けられますし、やっぱりうれしいんですよね。僕はマスクをつけたり変装するのが嫌いで、いつもこのままの姿なので、どこへ行っても「撮影ですか?」「がんばってください」と言われるんですよ。でも仕事じゃないのが恥ずかしくて、「そうなんです。ロケでーす」って返すんですけど(笑)。やはり「がんばってます!」と胸を張って言いたい。きちんと活動して、みんなに認められたいんです。