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仁鶴師匠、さんま、ダウンタウン、ナイナイに聞く「生まれ変わっても芸人やりますか?」

構成=中野龍/フリーランスライター
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映画祭で高い評価

――このドキュメンタリーは、京都国際映画祭で昨年上映され、高い評価を受けました。

木村 今月22日から28日まで東京で1週間限定上映を行なっています。今回、上映されているのは、笑福亭仁鶴/雨上がり決死隊編、今いくよ・くるよ/宮川大輔編、西川のりお・上方よしお/東野幸治編、オール阪神・巨人/品川庄司編、坂田利夫/チュートリアル編です。日替わりで2組ずつ上映します。僕も107組目でインタビューに答えましたが、まだほとんどの方の編集が終わっていないんですよ。それでも、まだまだインタビューしたいですね。やりきれないけど、1億人分の自伝を聞いてみたい。おもろいかどうかわかりませんけど、山形県在住の65歳・斉藤卓造さんの人生とか聞きたいですね(笑)。

 でも、同じ職種というのが一番わかりやすいし、話してもらえると思うので、吉本以外の芸人さんにもインタビューしてみたい。僕もいろいろと話を聞いてきて、「このインタビューがまたできるなら、もう一度芸人やります」と答えました。

――インタビュー以外で今一番やりたいことはなんですか。

木村 20年くらい前から、街に出て引っ掛かるものを写真に撮って、ネタにしています。写真と話術を掛けて、「写術」と言っていますが、イベントや劇場でやっています。漫談でもコントでもないんですけど、それを年に何回かやり続けているのが性に合っているんですよ。あとは、ラブロマンスの映画も撮りたいですね。いろいろ経験して、いろんなものを見てきましたから。僕は情があるものが好きなんです。途中に笑いがあって、最後は泣けるものとか、その逆でもいいんですけど。今度撮るとしたら、そういうものだと思います。

 でもね、極端な話をすると今はまったくガツガツしていなくて、妻(女優の西方凌)がいてくれたら、あとはなんでもいいわとも思うんです。親とは違う、最も信頼できて、一緒に泣き笑いができる家族がいると、何も隠すことがなく、取り繕うことがなくなるんですよね。
(構成=中野龍/フリーランスライター)

●木村祐一(きむら・ゆういち)
1963年2月9日京都府出身。86年漫才師デビューし、放送作家、俳優としても活動。2009年に映画『ニセ札』で長編初監督を務め、同作に出演した女優・西方凌と12年に4度目の結婚。私生活では料理愛好家の一面も持ち、趣味は写真撮影、映画鑑賞。

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