メニューを見てみると、ディナーのコースは2種類あった。「おすすめ」と書かれている「スペシャルコース」は4800円(税込、以下同)で、キムチとナムルの盛り合わせの前菜から、デトックスサラダ、本日の黒毛和牛(6種)盛り合わせ、冷麺か石焼ビピンバ、そしてデザートの5品となっている。もうひとつのコースである「プレミアムコース」は、7800円で「スペシャルコース」の黒毛和牛(6種)盛り合わせが「もとぶ牛一頭盛り」に変更され、さらにホルミンミックスが追加されている。
高級焼肉店にしては比較的手頃な値段設定に感じる。そこで、「もとぶ牛の一頭盛り」はどれくらいのボリュームなのか聞いたところ、6種の肉が一人前につき各一切れずつという。ちなみに、「もとぶ牛一頭盛り」を単品で注文すると、一人前4470円。つまり、平均して肉一切れ745円だ。
普段、筆者が訪れる焼肉店では、もとぶ牛の肉1切れでカルビ(290円)が2皿分以上食べられる金額だ。貧乏性ゆえに躊躇したが、SMAPも食べたであろう肉を調べるという目的のために単品で2人前注文した。
さらに、「堺正章氏おすすめ」マークがついていた「極上納豆ユッケ(1980円)」、ハーブなどが盛り込まれた「デトックスサラダ(920円)」、「ナムルミックス(860円)」を注文。これに飲み物を加えたら、プレミアムコース2人前と同程度の金額となってしまった。
口の中でうまみが弾ける極上の肉
さて、最初に運ばれてきたのは「デトックスサラダ」。ハーブなどが盛り込まれ、イタリアンドレッシングも程よい酸味で、あっという間に完食。サラダを食べている間に運ばれてきた「ナムルミックス」は5種盛り。やや珍しいナスとキノコのナムルは、ゴマ油が素材本来の甘みを十分に引き出しており、良い酒のアテになってくれる。
「極上納豆ユッケ」はサシが存分に入った生肉を用いており、納豆と卵黄のコクとなめらかさにより、スルスルと喉に吸い込まれていく。納豆とユッケの組み合わせは初体験だったが、納豆好きの人にはぜひ堪能していただきたい代物。白飯と合わせて食べても、日本酒のつまみにしても相性が良さそうだ。
そして、いよいよ運ばれてきたのが「もとぶ牛一頭盛り」。日によって使われる肉の種類が変わり、筆者らが訪れた日に使われていた部位はサーロイン、イチボ、ランプ、三角バラ、カイノミ、ザブトンの6種。「赤身のお肉からお食べください」と一言添えられて提供された肉は、うっすらと塩が振り掛けられている。