9月1日、武井咲とEXILEのTAKAHIROの結婚、および武井が妊娠中であることが発表された。
2014年放送の連続テレビドラマ『戦力外捜査官』(日本テレビ系)で共演しているときから、その仲睦まじさがファンの間では物議を醸していた2人。翌年には、週刊誌に熱愛報道が出て、恋人関係であることは公のものになったが、一方で破局説も流れていた。
「特に、武井の所属事務所であるオスカープロモーションが交際に反対。まだ若く、“ポスト上戸彩”として、事務所を挙げて猛プッシュしていた武井ですから、当然といえば当然です。事務所関係者も『2人は別れた』と周囲に語るなどして、武井のイメージを守ろうと必死でした。しかし、実際には、その後も親密な関係が続き、それぞれのマンションを行き交う姿が頻繁に目撃されたり、TAKAHIROにいたっては、インスタグラムの裏アカウントで、武井との半同棲生活をアピールするような写真を何度もアップしたりするなど、2人が結婚に向けて愛を育んでいることは半ば公然となっていたんです」(芸能事務所関係者)
とはいっても、オスカーとしては、武井の結婚にはあくまで反対だったはず。所属タレントが揃って“ネタ”にもしてきたが、同プロには、10代にデビューしたタレントは、25歳まで恋愛禁止というルールがあるとされており、まだ23歳の武井の結婚などはもってのほか。他のタレントにも示しがつかず、まして武井は、現在では米倉涼子と並ぶ、稼ぎ頭。ドラマ出演やCM契約も多く、結婚による打撃が甚大なものになることは明らかだった。
「オスカーとしては忸怩たる思いがあるでしょう。ただ、子どもができたとなったら話は別。新しい命を第一に考えるというのが、義理人情に厚い、今年75歳になるオスカーの古賀誠一社長で、2人が家族になることを認めることとなった。一方、TAKAHIROが所属するLDHは、HIROが上戸彩と結婚したのに続き、武井という看板女優まで“めとった”かたちになった。スジとして、LDHのトップがオスカーに頭を下げたと思いますよ」(同)
現在放送中の『黒革の手帖』(テレビ朝日系)に続き、10月からは『今からあなたを脅迫します』(日本テレビ系)の主演も決まっている武井。この連続主演もオスカーの力があってのものだろうが、仕事的には大事な時期でのオメデタとなった。同作出演を最後に休業することになりそうだが、結婚、出産を経て、さらに女優として演技に磨きをかけることが、“ルール破り”を許してくれた、オスカーに対する恩返しになるのかもしれない。
(文=豊島三郎/ライター)