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「やっぱり危機感は常に持っているし、毎試合プレッシャーを感じます。試合だけでなく、日々の生活でも感じている。でも、それを感じられる人間は世界にそういない。だからこそ、大事なW杯なので、そこに向けて自分なりにプランを立ててやっていきたいと思っています。今回のW杯は、自分の年齢を含め、いろんなことを経験して感じたものはたくさんある。それを踏まえて、自分にとって集大成となるW杯にしたいんです。じゃあ、そうするためにはどう過ごすべきか、どう迎えるかを徹底してやっていきたい。集大成というのは、次(2022年のカタール大会)はまったくわからない状態ですし、年齢的にも経験的にもロシアが重要だと思っているので、その後は、その後に考えればいい。変に『次もある』と考えたくないですし、それくらいプレッシャーを感じて、気持ちを持ってやっていきたい」(同)
大会前、こう話していた香川の2度目のW杯が幕を閉じた。
「3度目の挑戦でもこの壁を登れなかった。まだまだ足りない証拠」(同)
今、日本の10番は何を想うのか。長谷部や本田圭佑が代表から去ることを公言するなか、香川もこの後の自分の身の振り方を考えているに違いない。だが次のW杯の時、香川は33歳で、今の長谷部のようにチームを引っ張るベテランとして出場できる可能性は十分にある。今回のW杯が集大成として臨んだとはいえ、まだここでピリオドを打つのは早すぎるのではないか。
込み上げる悔しさを押し殺すように、テレビの前で笑みを見せた香川。表情とは対極にある心の内。溢れ出る悔しさと自分への想い、そしてW杯への想いは、今後をどのように左右するのか。これからの彼の決断を待ちたい。
(文=安藤隆人/サッカージャーナリスト)
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