28日23時(日本時間)から、「2018 FIFAワールドカップ(W杯) ロシア大会」グループリーグ第2節の日本代表とポーランド代表の試合が行われ、0―1で日本は破れた。
日本は初戦のコロンビア戦で勝利すると、第2戦のセネガル戦で引き分け、第3戦となった今試合で勝つか引き分ければ決勝トーナメント(T)進出が決まるという条件下で戦った。同時に別会場で行われていたコロンビア対セネガルの試合でコロンビアがセネガルに勝利し、さらに日本はフェアプレーポイントでセネガルを上回ったことで、日本は決勝T進出を果たした。
そんな今試合で議論を呼んでいるのが、後半終盤での日本の“パス回し”だ。日本は後半37分、主将のMF長谷部誠を投入すると、コロンビアがセネガルに1点勝ち越しているという状況を受け、攻撃を控えて後方でのパス回しに終始し、観客席から大ブーイングが起こった。結果的にセネガルも負け、日本は決勝T進出となったため、この西野采配が功を奏したといえるが、海外メディアなどから批判を浴びる事態になっている。
そして試合終了後、今試合では出番のなかったMF本田圭祐が「結果が大事で、僕らは予選通過が目的だった」「僕が監督でも、この采配はできなかった。そう客観的に見ていた自分もいた。結果がすべてなので、西野さんはすごいなと思った」などとコメントしていることについて、インターネット上では賛同の声も多い一方、次のように批判も続出している。
「本田、何様ですか?」
「完全に上から目線の言い回し」
「本田は監督にはなれない」
「本田は監督には向いてない」
「本田さんの『サッカーを通じて子供に夢を与える』理念にはかなった判断でしたか?」
「詭弁」
「チームが勝つことが最優先なら本田は辞退するレベル」
この本田の発言について、元Jリーガーは語る。
「たとえば、引き分けに終われば両チーム共に決勝T進出というシチュエーションで、お互いに攻めないで時間を消化するというのは珍しいことではありません。ただ今回は、数秒あればセネガルが得点してコロンビアに追いつく可能性は十分にあるなかで、日本が攻撃を放棄してパス回しに終始するというのは、決勝T進出を他人任せ、運任せにするということなので、あり得ない選択だと思います。相手のポーランドも相当疲れていたので、やはりここは果敢に攻めていくべきだったでしょう。実際に試合中も不本意だという表情を見せていた選手もいました。本田のこの発言も本意ではなく、西野監督への皮肉ではないでしょうか」
ちなみに同氏は「先発メンバーを前2試合から6人入れ替えたのは、完全に采配ミス。もっと差をつけられて負けてもおかしくない試合だった」と分析するが、決勝Tでの日本の健闘を祈りたい。
(文=編集部)