原爆Tシャツ・ナチス軍服騒動のBTS、存続の危機…国際問題に発展、世界のユダヤ人を敵に
韓国内では「日本側の偏狭な態度」との論調
韓国内ではBTSの原爆Tシャツ問題について、各政党のスポークスマンが声明を発表、一様に「日本側の偏狭な態度」などと論評している。新聞報道によると以下の通り。
共に民主党の洪翼杓・首席報道官は「政治的な理由で防弾少年団の番組出演を見送ったことは非常に遺憾で不適切なことだ。民間交流にたびたび政治的なものさしを持ち込むのは韓日関係に役立たない」と強調。
自由韓国党の尹永碩首席報道官は、「日本の自己中心的な歴史認識と偏狭な文化相対主義に対して深い遺憾を表す」などと述べたうえで、「メンバーの1人が着たTシャツだけで出演を見送ったことは日本の文化的低級さを端的に示している」と論評。
正しい未来党のキム・ジョンファ報道官は、「日本の破廉恥には底がない。居直りも行き過ぎる」と指摘。民主平和党のパク・ジュヒョン首席報道官も「日本が戦犯国であることを世界にさらに広報するだけだ。日本は偏狭な過去隠しから抜け出せ」と主張した。
これらの論評は、日本から見れば、相変わらずの自分勝手な意見の垂れ流しと受け取るしかないが、その後判明したBTSメンバーのナチス賛辞とも受け取られかねないパフォーマンスが、日韓の2国間問題から国際的な大問題へと発展していく気配をみせている。
ユダヤ人被害者を揶揄
実は、BTSのメンバーは以前にも「SS」のマークが入ったナチス帽子をかぶって雑誌に登場したり、ナチスをモチーフとしたライブを開催して炎上しているが、さらに以前からナチス被害者であるユダヤ人を馬鹿にする行為を繰り返していたことが判明。なんと、人種差別による絶滅政策のためナチスのアウシュビッツ強制収容所に収容されたユダヤ人被害者のコスプレ衣装を着て、揶揄していたのだ。
このなかで、ユダヤ人被害者のコスプレはアウシュビッツの囚人服で、もう一人はチャップリンそっくりのコスプレを披露。チャップリンは映画『独裁者』でヒトラーらしき人物を演じながら、実際のヒトラーを批判するなど政治色の濃い作品だ。この2人のコスプレは、いやでもナチスの横暴やユダヤ人を襲った惨劇を思い出させるに十分だ。
これでは、SWCが抗議するのも無理はない。