さらに、脇坂から情報の提供を求められていたパラリーガルの円香みちる(水原希子)も、最初は杏子に渡そうとするもそっけない態度をとられてしまい、結局は情報筋から得た「多田が小宮にお金を渡している場面の写真」を脇坂に渡してしまう。
その結果、裁判で多田と小宮との間に金銭のやり取りがあったという確たる証拠が提示されてしまい追い込まれてしまうことに。しかし、実際はそのお金は「冤罪被害者への寄付金」であり、小宮を通して団体に寄付しているだけであり、裁判官という小宮の立場を守るために、隠していたことだったのだ。
見事な大逆転劇にネット上では大興奮
一緒に働いてきた杏子を裏切る朝飛や円香に対し、インターネット上では「朝飛先生、サイテー!」「円香まで裏切るの!?」「なんでみんな裏切っていくんだよ!」という悲痛な声が続出。なかでも、多田が杏子に告白する留守番電話を聞いたあげく削除し、多田を目の敵にしている壮一郎には「私情を挟むな!」「そんなことやっても杏子は戻ってきません!というか、ますます嫌われるだけ」といった怒りの声まであがっていた。
そんななか、朝飛から円香に「その裁判、ちょっとストップ! 蓮見(壮一郎)さんが何か決定的な証拠を手に入れて動き出した。何かの罠かもしれないです。今日はその公判をやめて、作戦を練ったほうがいいです!」という電話がかかってくる。だが、円香は再開してしまった裁判を止めることはできず。その頃、壮一郎は誰かの家に家宅捜索に入っていた。
そして裁判が終わり、壮一郎が手に入れたという“決定的な証拠”に怯える杏子たちだったが、実は壮一郎が調べていた本当の人物は、次長検事に昇進した御手洗直人(中村育二)だったのだ。検察庁に戻ってきた壮一郎は、御手洗に裁判官との癒着の証拠を突き付けると同行を求め、検察庁を中から改革して第一歩を踏み出したのだった。
この見事な大逆転劇にネット上は「そういうことかー!!」「みんな裏切ってなかったのね!」と大興奮だったよう。「久々にいい最終回を見た」「稀にみる納得の最終回」「キレイな終わり方で大満足」といった絶賛の声が相次いでいた。
「3カ月早かった! 続きが見たい」と言った声も続出していたが、杏子と壮一郎は話し合いの末に円満に離婚。子どもたちとの関係もうまくいっているようだが、離婚して『グッドワイフ』ではなくなってしまっただけに、「もう続編はないってことだよね」と寂しく思う人もいたようだ。
残念ながら視聴率に反映されることは少なかったが、ここまでネットで絶賛されていた『グッドワイフ』。見ていなかったという人は、今からでもぜひ見ておいたほうがいいかもしれない。
(文=絢友ヨシカ/ライター)