玉袋筋太郎さん、DAIGOさんみたいになりたい…ぱいぱいでか美が語る芸能界の生存戦略
玉袋筋太郎さん、DAIGOさんみたいになりたい
『桃色の半生!~仲井優希がぱいぱいでか美になるまで~』で彼女は、「自分は周りの環境に恵まれている」と周囲への感謝を繰り返し述べている。では、自分がそういう環境に身を置くことができているのはなぜなのか、自分ではどう分析しているのだろう。
「私、お世話になった人のことを絶対に裏切らないようにしているので。なんかそういうのは相手にも伝わっているかなって思います。私は信じられないけど、恩を仇で返す人って普通にいるじゃないですか。自分は絶対にそういう考え方はできないから。大森靖子さんにせよ博多大吉さんにせよ川谷絵音さんにせよ、もし私が何かの犯罪で捕まったら、本にも出てもらったこの3人は絶対に何か言われるじゃないですか。あれだけ偉大な人たちだから、今の私が恩返ししようとしてもなかなか難しい。だから、自分が頑張って売れることが恩返しになればいいなって思って、頑張ってます。
そういう私を見てくれてる人は見てくれてるから、いい人がいい人を呼んでくれるから、恵まれてるのかもしれません。周りを見ると、悪い人が悪い人を呼んでるっていうのがよくあるので。親からは昔から、『選択は自分でしなさい。選んだ理由を考えなさい。迷惑をかけてもいいから、人をちゃんと助けなさい。絶対にそれは巡ってくるから。周りの人を大事にしなさい』って言われて育ちました。『意地悪をしたら意地悪が返ってくるよ』って。だから、仕事に呼んでいただいた以上はプロ意識を持ってちゃんとしようって、常に考えてます」
テレビのバラエティー番組に出演しつつ、グラビアやコラム執筆、そして歌手としても活動しているぱいぱいでか美。今後は、芸能界においてどんな存在を目指して行くのだろうか。
「独自路線ってわけでもないけど、わりといない不思議なポジションですよね。一応地上波でレギュラーをいただいていて、でも全然地下アイドルのイベントにも出たりするし。なんかわからないですよね本当に。似たジャンルの名前のタレントとしては……玉袋筋太郎さんみたいになりたいです。もうみんな普通に“玉袋さん”で認識してるじゃないですか。あと存在としては、DAIGOさんみたいにもなりたいです。バラエティーのイメージが強いのに、バンドマンとしてBREAKERZをやってらっしゃって。『テレビに出てるけど、なんか音楽もやってるんだ?』みたいな感じになりたいです。
でも別に、『これで成功したい』みたいなものは本当にないんですよね。今、いろんな仕事をさせてもらってるから、この仕事量があと2段階くらい増えればいいなとは思いますけど、基本的にはこの方向性のまま売れたいっていう感じです。だから今、危機感は持ってます。今のままだとヤバイ。地下アイドルの子たちに『いつも見てます』って言われると安心するんですけど、でもそれじゃダメだって思います。どんな形であっても売れたいですね。結婚しても仕事を続けたいんで」
ももちに“命令”されたから、幸せにならないといけない
2年ほど前に筆者がインタビューした際、「ももちがBerryz工房を卒業したら空っぽになってしまうかもしれない」と危惧していた彼女。実際に嗣永桃子が芸能界を卒業してしまった2017年7月以降、彼女はどういう思いを抱えているのだろうか。
「ももちは、あまりにも清々しく卒業されていきましたよね。あの6月30日の最後の卒業公演で、『ももちは大丈夫です。本当に幸せです。あなたたちが幸せになってください』って言われて。だから、『幸せにならないといけないんだ』って強く思っています。『推しの言葉はすべて真に受ける』っていうスタンスで生きてるので。
確かに卒業当初は空っぽになりましたけど、でも、ももちがそう言ってくれて、もはや「命令」だと思っているフシがあるので(笑)。自分も幸せになるために、空っぽになっている場合ではないなと。あと『(ももちが所属していた)カントリー・ガールズの残りのメンバーのことはあなたたちに任せました』とも卒業公演で語っておられたので、今はカントリー・ガールズが好きです。しいていうならば、推しは小関舞ちゃんですね」
(取材・構成=岡島紳士)