しかし、晴れてお互いの意思が通じあってから結婚に至るまでには、両家へ挨拶して“お許し”を得たり、結納や結婚式、姓や本籍の変更手続き、新居探しと引っ越しなど意外に面倒なハードルも多い。その過程においてふたりの間でいざこざが起きてしまい、破談に至ってしまう例も少なくない。
そこで今回、20~30代の男女に「結婚時の不満やトラブル」に関するアンケートを実施。男性の声の中で特に多かったのが、「結婚式」にまつわる不満だ。
「『結婚式は一生に一度の女性の晴れ舞台だから、やってあげないとかわいそう』みたいな風潮には、ほとほと嫌気がさします。僕があがり症なので、大勢の前に立たなければならないようなことは絶対にやりたくなかったのですが、女友達などに『奥さんがかわいそうでしょ』と強く言われ、挙式する羽目に。スピーチで何度も言葉に詰まってしまい、式が苦痛で仕方なかったです」(32歳・男性)
「結婚式費用もばかにならないですし、仕事で疲れているのに帰宅したらウェルカムボードをつくったり席次を決めたりと、やることが山ほどあって、まるで残業でもしているかのような気分に。式を挙げてもいいのですが、もう少し男の負担も考えてほしい」(25歳・男性)
しかし、これには女性から反論の声もあった。
「最初は『二人で最高の結婚式にしよう』とか言っていたくせに、いざ準備が始まるとだんだん面倒くさくなってきたのか、すべて私に押し付けようとしてきました。結婚早々、彼の器の小ささを目の当たりにして、この先うまくやっていけるか不安です」(29歳・女性)
結婚式に対するモチベーションの違いが、男女間トラブルを生んでしまう原因のようだ。
厄介な各種手続き
一方、女性の声の中で特に多かったのが「各種手続き」にまつわる不満。
「私と彼の父親二人に証人になってもらい、婚姻届を役所に提出したのですが、彼の父親の証人欄に記入ミスがあったらしく、受理してもらえませんでした。私たちのお付き合い記念日に婚姻届を提出したかったのですが、彼の実家が遠方にあるため、すぐに訂正することもできず。結局、なんでもない日に提出することになってしまいました」(34歳・女性)
「ハネムーンで1週間ほどハワイに行くことになり、飛行機やホテルの手続きをしたんです。しかし、ハネムーン当日に事件が起きてしまいました。航空券の名前は新姓にしていたんですが、パスポートの名前が旧姓のままで、飛行機に乗れなかったのです。せっかくのハネムーンをぶち壊しにしてしまい、彼に大激怒されました」(27歳・女性)
姓や本籍が変わるので免許証や保険証、パスポートなど、もろもろの変更手続きをしなくてはならないのが面倒だという女性の声も多かった。