韓国料理の中でも人気メニューのチヂミ。韓国の人は、雨が降る日にはチヂミが食べたくなるといいます。秋の長雨が続く日には、こんな海鮮チヂミはいかがでしょうか。
【材料】
・いか…小さめのものを1杯
・むきえび…80グラム
・青ねぎ…50グラム
・生地(薄力粉80グラム、片栗粉大さじ2、塩小さじ1/3)
・水…150ミリリットル
・卵…1個
・ごま油…大さじ1と1/2
・たれ(しょうゆ大さじ1、砂糖、ごま油各小さじ1、一味唐辛子少々)
【つくり方】
(1)いかは胴から足を引き抜く。胴は洗って2~3ミリ幅に切り、足はわたと目、くちばしを取り除き、固い吸盤もしごきながら水洗いし、2センチ幅くらいに切る。
(2)むきえびは背わたがあれば取り除き、それぞれ3~4等分に切る。青ねぎは7~8センチに切る。
(3)生地を混ぜ、水を少しずつ入れて泡立て器で混ぜながら滑らかにし、いかとえびを入れて混ぜる。
(4)フライパンにごま油を熱し、(3)を入れて広げる。上から青ねぎを広げて入れ、溶き卵を流す。そのまま弱めの中火で3~4分、底に焼き色がついたら上下を返し、さらに2~3分焼いて取り出す。
(5)食べやすいように切って盛りつけ、たれの材料を混ぜて添えれば完成。
今回、生地を手づくりしましたが、小麦粉だけでつくるより、片栗粉を混ぜたほうが、生地がカリッともちっと仕上がります。より手軽に“カリもち”にしたい場合は、あらかじめブレンドされたミックス粉を使いましょう。
これなら、水で溶いて好みの具材を入れるだけなので簡単です。ごま油は、多めに使ったほうが香ばしく仕上がります。具材は、豚肉やキムチの古漬けを刻んだもののほか、にらなどもいいでしょう。
そして、チヂミのベストパートナーがマッコリです。日本でもすっかり人気となったマッコリは、米を主原料とする韓国のお酒で、シュワッとしたさわやかな風味がチヂミによく合います。
そもそも、韓国の人はなぜ雨の日にチヂミを食べたくなるのでしょうか? 諸説ありますが、私が一番納得した理由は「雨の音と、チヂミを焼く音が似ているから」というものです。
本当にそんな音がするのか、この秋に確かめてみるのもいいかもしれませんね。
(文=重信初江/料理研究家)