「ダイソー」は、業界最大の100円ショップブランド。運営する大創産業が世に送り出すアイデア商品の数々は、ユーザーの心をつかんでやまない。近年では、一見すると「無印良品」と見まがうかのような高品質アイテムまで展開しており、“安かろう悪かろう”という業界イメージの払拭に成功したといえるだろう。
そんな企業努力によるユーザーの増加と、消費増税による景気冷え込みの需要を捉えてか、ダイソーの2019年の年間売上はなんと約4757億円にものぼり、1日で見ても約230万人が来客し、約12億円もの売上を記録している。
まさに右肩上がりのダイソー。店頭には、厳しいウィンターシーズンにも大助かりなアイテムがいくつも並んでいるということで、今回「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」では「この冬、買うべきダイソーの便利グッズ」を5つ選んだ。ぜひ、買い物の参考にしてみてほしい。
ボアサンダル/330円(税込、以下同)
すっかり肌寒いこの季節。冬物のコートやブーツを用意して「準備完了!」と余裕な人も多いだろうが、ちょっとした買い物やゴミ出しのときに使うサンダルは盲点ではないだろうか。
すぐ帰ってくるのにしっかりとした冬物の靴を履くのは面倒だし、かといって夏物の冷気吹き込むサンダルで強行突破するのもツラいはず。そんなときに活躍するのが、ダイソーの「ボアサンダル」だ。
この商品は、モコモコで保温効果バツグンのボア生地を裏地に仕込んだ、クロックス風の履きやすいサンダル。折りたたみ式のかかと部分もついており、冬場のかゆいところに手が届く、マストバイなアイテムといえるだろう。
結露吸水プリントテープ(北欧柄)/110円
この時期は、夜から翌朝にかけて一気に気温が下がるので、室内の結露に悩まされる人も少なくないだろう。そこで頼りたいのが、ダイソーの「結露吸水プリントテープ」だ。
ポリエステル製のフカフカとした吸水生地の裏側には、しっかりと貼りつく粘着テープがついている。結露が起きがちな窓ガラスや、トイレの給水タンクの下部にこのテープを貼りつけておけば、垂れてくる水滴を吸い取ってくれるというわけだ。
一度吸い取った水分は、風通しをよくすれば勝手に蒸発してくれるので、しばらくは交換不要で使い続けられる。また、ベージュ色の落ち着いた北欧柄は、決してインテリアのさまたげにならないのも嬉しい。
くるくる毛玉取り/110円
久々に着る冬物のコートやセーター、マフラーを取り出したとき、「こんなに毛玉だらけだったっけ」と落ち込んでしまったことはないだろうか。もちろん服を買い替えるという選択肢もあるが、まずはダイソーの「くるくる毛玉取り」を試してみてほしいところ。
使い方はいたって簡単。別売りの単三電池を2本入れ、キャップを外し、カッター面を衣類に当ててスイッチを入れるだけだ。「ブオーーン」という音とともにカッターが回転し、衣類表面の毛玉をごっそり取ってくれる。
なお、毛量が多いものに強く押し当てすぎると、必要以上の毛が絡まってカッター面のスチールカバー部分が破損し、生地を痛めてしまいかねない。そこさえ注意すれば、110円の出費で大満足できる高コスパな良品だ。
ドリンククリップ/110円
今人気の“冬キャンプ”。寒い季節に、あえて外で暖かい焚き火を囲むと、よりリラックスできるといった声も多いようだし、マグカップでホットのコーヒーや紅茶を飲みながら過ごすのもいいだろう。
とはいえキャンプ時はテーブルの上が散らかりがちで、一度持ったマグカップを置こうにも、気づけば空きスペースが不足していることもしばしば。しかしダイソーの「ドリンククリップ」をテーブルに挟めば、マグカップがすっぽりはまるホルダーが出現し、手がふさがってしまうストレスから解放されるのだ。
このクリップ、挟む力はかなりしっかりしているので、ちょっとやそっとの揺れで滑り落ちてしまうことはない。対応するテーブルの厚さは25~30mmという制限つきだが、基本的には持っていて損なしの、お役立ちアウトドアグッズである。
イモノのいろり鍋/440円
冬場に身体を温めるにはアツアツ料理の鍋が向いているが、ちょうどいい大きさの鍋がないと一度につくる量がどうしても多くなってしまい、一人暮らしの人などは、食べたくても諦めてしまうことがあるかもしれない。
そこでぜひおすすめしたいのが、「イモノのいろり鍋」だ。ダイソーの“イモノ(鋳物)”シリーズというと、スキレットが爆発的な人気を呼んでいるのだが、この鍋は内径約141mm×深さ約54mmという絶妙なサイズ感。鍋料理のみならず、おかずやお酒のあてに何かもう一品つくりたいときに最適なのである。
別売りだが、同じく鋳物である鍋置きを一緒に買えば、旅館に出てくるような“ミニ鍋”を自宅で楽しむことも可能。直接火にかけることができる、そのまま食卓に並べられる、洗い物が少なくて済む、熱伝導率が高いからおいしく仕上げられる……といったメリットばかりなのに、値段は440円という、実にコスパが優秀な商品だ。
――衣・食・住のさまざまなシーンで人々に寄り添ってくれるダイソーの商品たち。これらを揃えておけば、ウィンターシーズンを気持ちよく過ごせること請け合いである。次にダイソーを訪れた際は、ほかにも掘り出し物がないか、店内をじっくり見て回ってほしいところだ。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)