衣類・食品・生活雑貨など、生活に欠かせない品々を豊富に取り揃えている無印良品。もともとは1980年に西友のプライベートブランドとして、たったの40品目のラインナップからスタートしたことを考えれば、すさまじい成長ぶりといえるだろう。
無印良品を展開する良品計画の2019年度上期の決算報告によると、営業収益は前年比107.5%を達成しており、10期連続の増収となった。一方、アジアを中心とした海外進出にも成功しており、世界で975店舗を展開している(19年2月期時点)。また、19年には世界旗艦店である「無印良品 銀座」や日本初の「MUJI HOTEL GINZA」をオープンさせ、話題を呼んだところだ。
そんな無印良品の商品は、価格こそ若干割高なものの、全体的なクオリティー水準は高く、まさに“良品”と呼べるものばかり。今回「Business Journal買うべき・買ってはいけない取材班」では、この冬に重宝しそうな無印良品の商品5選を独自にセレクトしてみたので、買い物の参考にしてほしい。
LED持ち運びできるあかり/6890円(税込、以下同)
取っ手つきのLED照明である「LED持ち運びできるあかり」は、無印良品のロングセラー商品だ。人気の秘密は、これひとつあれば多くの場面で役立ってくれる点だろう。グラデーションのように柔らかく光るため、持ち運ぶ必要がないときにはドアノブなどに引っかけておくと間接照明の役割を果たし、リラックスタイムをやさしく演出してくれる。
特に夜中、お手洗いに起きたときにこちらをサッと手に取れば、暗い廊下で足元を照らすのに重宝するはずだ。また、タイマー機能がついているので、照明をオンにしたまま寝落ちしてしまっても問題ない。
さらに、停電になると自動的にあかりが灯るようにできているため、災害時に大活躍したとの体験談も散見される。ぜひ、一家に1台置いておきたいアイテムだといえる。
導入化粧液/1290円
この「導入化粧液」は、化粧水の使用前に塗ることで、化粧水が肌のより深いところまで染み込むという商品。一時は口コミで爆発的に売れ、各店舗で品薄状態が続いていたそうだが、実際に使ってみると納得した。
嫌味がない、さらっとした使い心地でありながら、使用後は明らかに肌が柔らかくなっている。上から化粧水を叩き込めば肌にグイグイ入っていき、しっかり保湿されているのを感じられた。乾燥肌の筆者の場合、これまで冬場は化粧水、乳液、クリームを併用しなければならなかったのだが、この導入化粧液と普段の化粧水を組み合わせただけで、日中でも乾燥知らずの肌になった。無印良品のスキンケア商品は基本的にシンプルなデザインなので、男女問わず手にとりやすいというのも高ポイントだろう。
隅まで洗えるボトル用ブラシ/250円~
節約のために水筒を持ち歩く人は増えているが、完全にきれいになるまで洗い上げることは非常に難しい。隅のほうに雑菌が繁殖してしまっているかも……と、不安になりがちな水筒ユーザーは、この「隅まで洗えるボトル用ブラシ」を使うといいだろう。
ブラシの先が曲がっているため、通常のブラシでは届かないくぼみやフチまで掃除することができ、ボトルをより清潔に保つことができる。ユーザーによっては哺乳瓶や水槽、シャンプーボトルなどの掃除にも使っているようで、幅広い用途に対応してくれそうだ。ちなみに、サイズは大(290円)と小(250円)の2種類あるため、大で大まかに洗ってから、小でさらに細かい箇所の仕上げといった“二刀流”も有効である。
ステンレスひっかけるワイヤークリップ4個入/390円
無印良品の優秀アイテムについての話題になると、頻繁に名前が挙がるのが「ステンレスひっかけるワイヤークリップ4個入」だ。100円ショップでも類似商品を見かけるものの、こちらはステンレス製でサビにくいため、洗面所やお風呂などの水場で使いたいという人には、特におすすめできる。
また、人気商品なだけあって、ネット上では購入ユーザーによるさまざまな活用法が紹介されているのも面白い。たとえば、食器用スポンジを吊るして乾かしておく、冷蔵庫のドアポケットに吊るしてチューブ類を並べる、歯磨き粉を吊るして底のぬめりを防ぐ……など。まずは1袋、お試し感覚で買ってみて、自分なりの使い道を探してみてほしい。
フィットするネッククッション/1990円
一部のユーザーから熱い支持を集めているのが、「フィットするネッククッション」だ。その人気に応えるように、近年では寝顔が隠せるフードつきのもの(2990円)も登場している。
こちらの商品が高く評価されているのは、その弾力である。“人をダメにするソファ”としてお馴染みの「体にフィットするソファ」(9990円)と同じ微粒子ビーズが500万個使われているため、エアタイプのネッククッションとは比にならない、極上の包容力を実現しているのだ。また、留め具によって形が変えられるため、腰に当てたり、抱き枕のように使ったりと、用途はいろいろ。出張などで移動が多い人は、この商品をパートナーにするといいだろう。
今回取り上げた商品のほかにも、無印良品ならではのハイクオリティーな逸品は数知れない。この冬、少し時間ができたときには無印良品に出向き、自分だけのお気に入りアイテムを探してみてはどうだろうか。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)