昨年末から年明けにかけて、長年連れ添った妻を夫が殺害したという悲惨なニュースが立て続けに流れた。おそらく大多数の夫婦にとって、これらの事件はまったくの他人事のように映るだろう。
だが恐ろしいことに、老年夫婦や住宅を購入した夫婦のなかには、「もし夫が死んでくれれば、その生命保険で自由に生きていけるのに」(50代女性)、「夫が死んでくれれば、この家は私ひとりのものになるのに」(40代女性)と思っている既婚者も少なくないというのだ。
そこで、インターネット調査会社マクロミルが運営するコミュニケーションツール「ミルトーク」を利用し、「夫もしくは妻に、死んでほしいと思ったことはありますか」という質問を投げかけた。その結果、肯定否定合わせて100件近い回答を得たので、紹介したい。
死んでほしい理由は“金・不貞・性格”
本調査で得られた肯定派の主な意見は次の通り。
「給料日に10万円使ってきたときはいないほうが楽だと思った」(30代女性)
「主人が失業して半年以上ニートだった時期は、死んでお金に変わってくれればいいのに、と考えていた」(30代女性)
「大きな借金をつくってきたとき。死んでもらわないと放棄できない」(40代男性)
このように、金銭事情を発端とするものが多数を占めた。
また、不貞行為が発覚して怒りがこみ上げた様子を述べた人もいる。
「子どもと一緒に歩いているとき、子どもが主人を見つけて駆け寄ったら、横に別の女性がいて他人のフリをされた」(50代女性)
さらに、性格面での不満も多く寄せられた。
「他人への許容範囲が狭すぎてすぐに怒り出す」(40代女性)
「わがままで自分勝手」(20代女性)
「家事を手伝ってくれず、頼むと逆ギレされる」(60代女性)
当然ながら否定派の声も多くあったが、純粋に愛情があるわけではなく、後々の面倒を考えるといなくなっては困るという現実的な意見もあった。
「できれば顔も見たくないし、帰ってこなければいいと思うけれど、子どもにまだお金がかかるから、死んでほしくはない」(40代女性)
「法事とか親戚がらみの面倒はみたくないので、今のままでいい。あまりに憎くて邪魔なら縁を切ります」(40代女性)
「死んでほしいとまでは思わないけれど、『亭主元気で留守がいい』とは思います」(40代女性)