コンビニ業界ではセブン-イレブン、ファミリーマートに次ぐ3位ながらも、個性的な商品開発で常に話題を提供してくれているローソン。2018年に新登場した「悪魔のおにぎり」は、その後1年間でシリーズ累計5600万個を売り上げるほどの大ヒット商品に成長した。
また、系列店であるローソンストア100では毎年の暮れに「つぶつぶ栗きんとん」などの“100円おせち”を販売しており、2019年には「豚の旨煮」や「お煮しめ」といった新商品が加わったので、もしかするとお世話になった人もいるかもしれない。
今回「買うべき・買ってはいけない調査班」では、ローソンのいい意味で尖った商品ラインナップのなかから、この冬にぜひとも押さえておきたい食べ物を選出。「買うべき商品5選」として紹介するので、ローソンに出かけた際は、この記事を思い出してほしい。
「Lチキ 旨だれ黒味」/180円(税込、軽減税率適用。以下同)
まずは、「Lチキ」シリーズから新発売されたこちら。真っ黒な甘辛の黒こしょうだれとゴマがかかった「Lチキ 旨だれ黒味」は、これまでのホットスナックとは一線を画したおいしさだ。
調査班で試食してみたところ、黒こしょうの香りが強い割には嫌なスパイシーさは感じないので、老若男女に受け入れられそうである。あまりコンビニ食品で体験したことのない味だったのだが、たとえるならば名古屋名物の手羽先に似ているだろうか。
また、Lチキには「旨だれ赤味(甘辛仕立て)」という新商品もあり、辛党の人にはこちらがおすすめ。唐揚げやポテトなど、ありふれたホットスナックに飽きてしまった人にとっては、いい刺激になることだろう。
「とろチ~ -とろっとチーズ-」/240円
ローソンでは2019年3月から「新感覚スイーツ」というシリーズを展開しており、「バスチー ‐バスク風チーズケーキ‐」(215円)や「サクバタ サクッとバターサンド」シリーズなどがヒットを飛ばしてきた。
同シリーズの仲間入りを果たした「とろチ~ -とろっとチーズ-」は、冷やしても温めても食べられるという斬新な商品。冷たいまま食べればしっとりとしたベイクドチーズケーキのような食感で、レンジで数十秒温めれば生地が少しフワッとなり、スフレチーズケーキのような味わいに。生地の真ん中には甘いチーズクリームが入っているため、甘党の人をもうならせるはずだ。話題性に決して負けていないおいしさなので、ぜひ一度召し上がってみてほしい。
「ウチカフェ ハニーミルクラテ」/168円
続いては、2019年でシリーズ誕生から10周年を迎えた「ウチカフェスイーツ」から、「ハニーミルクラテ」を取り上げよう。
カフェラテにはちみつという組み合わせは、カフェチェーンのメニューではときおり見られるが、コンビニドリンクのなかだとやや特別感がある。コーヒー感よりもミルク感が先行する味わいは、絶妙なバランスに着地しているといえるだろう。
また、イエローでやさしい色合いのパッケージもこの冬にピッタリ。冷蔵状態で販売されているものの、自宅でコップに移し、電子レンジで温めて飲むのもよさそうだ。
「切れてる厚焼玉子」/120円
ローソンのプライベートブランドである「ローソンセレクト」の「切れてる厚焼玉子」は、何年も前から販売が続いている定番商品なので、改めて注目される機会はないだろう。しかし、そのシンプルなおいしさと、120円という手頃な価格設定は魅力的であり、食事にもう1品彩りを添えたいときにおすすめだ。4切れが一口サイズにカットされており、電子レンジで温めれば、より甘みと旨みが引き立つこと間違いなしである。
なお、ローソンセレクトでは「切れてるだし巻玉子」(120円)もラインナップされているが、こちらは甘さ控えめで、だしも中途半端な印象。調査班としては断然、厚焼玉子のほうに軍配を上げたい。
「ウチカフェ タピオカレモングリーンティー」/238円
さすがにタピオカブームも一段落した感はあるが、ローソンの「ウチカフェ タピオカレモングリーンティー」を飲まずにこの冬を終えてしまうのは、もったいないといえる。
すっきりした味わいのレモングリーンティーに、タピオカが入ったこの商品。レモンの酸味が前面にくる味わいで、こんにゃくゼリーを思わせるタピオカの食感とベストマッチだ。話のタネにもなるし、よくあるタピオカミルクティーは食傷気味という人こそ、トライしてみるといいだろう。
「この冬、ローソンで買うべき商品5選」は以上である。おにぎりやパンのように主食になる商品よりはむしろ、デザートやドリンクといった“脇役”の充実ぶりがローソンの特徴なのかもしれない。いずれの商品も、寒さ厳しい冬にささやかな喜びをもたらしてくれるはずなので、たまにはローソンの店内をゆっくり見て回ってはいかがだろうか。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)