アパレル業界は季節によって商品のラインナップがガラッと変わるもの。主に「AW(autumn/winter)」と呼ばれる秋冬物と「SS(spring/summer)」と呼ばれる春夏物に分けられる。各社とも、この時期に合わせて広告を多く展開するなど、まさに書き入れ時なのである。
まだまだ寒さが厳しいものの、ファッション業界はそろそろ春物を置き始める季節だ。この時期に冬物が値下がりすることも多いので、今の寒さをしのぐためにも、次の冬に備えるためにも、この時期の冬物は「買い」なのだ。
今回紹介するのは、ユニクロやGUを展開するファーストリテイリングが第3の柱と位置づけている「プラステ」だ。ユニクロよりも高価格帯だが、30代以降をターゲットにした落ち着いたテイストが人気で、全国に約100店舗を展開、売り上げは200億円を超えているという。
ファーストリテイリング幹部は日本経済新聞の取材に「ユニクロやGUが採算面で手を出せない、一つ上の素材を活用」と答えているように、機能性も素材の風合いもユニクロより一段上の仕上がりになっている。安くはない分、質や機能性は抜群で、働き盛りのビジネスパーソンに最適な商品が揃っているのだ。
そんなプラステで、冬のビジネスシーンで活躍するシンプルかつコストパフォーマンス良好なアイテムを5つ選んでみた(ウェブ税別価格、1月11日時点)。
ポリエステルチェスターコート/9990円
ビジネスパーソンに押しも押されもせぬ人気を誇る、チェスターコート。プラステのチェスターコートはシルエットがシャープで、ビジネスからカジュアルまで汎用性が高い。
素材はポリエステルの割合が多いが、化学繊維っぽさは感じられず、ウールのような膨らみ感が見てとれる。それでいて、見た目よりも着心地は軽やか。ガンクラブチェック柄はブリティッシュトラッドな印象がありながら、独特の素材感のため、カジュアルな着こなしにも馴染む雰囲気に仕上がっている。
ポリエステルの特徴は、丈夫で水に強く乾きやすいこと。さらに、シワになりにくいというメリットがある。ガンガン働くビジネスパーソンにとっては、いいことづくめの素材なのだ。
シルエットがスリムなため、冬はもちろん、春に着ても違和感がなく、素材の耐久性も高いので長年愛用できるだろう。トラディショナルな装いが好みの人は、今すぐ購入を検討してほしい。
ウォームリザーブスリムパンツ/4990円
ビジカジやジャケパンスタイルが流行しつつある現代において、スラックスの需要は高まっている。スラックスの難点としては、シワがつきやすいこと、素材が質感重視なので防寒性が低いことだ。しかし、プラステのスラックスはその難点を解決している。
プラステのウォームリザーブスリムパンツはスキニーに近いスリムなシルエットが特徴だが、防寒性も高い。ウォームリザーブとは吸湿発熱機能を持った特殊な化学繊維のことで、肌の湿気などを吸って熱に変換してくれる優れもの。このおかげで、薄くてきれいなシルエットに見えつつ、暖かさが持続するのだ。耐久性も高く、シワになったりお尻の部分がテカったりしにくく、毎日穿いてもヘタレない商品だ。
防寒、質感、シルエット、どれをとっても申し分ないパンツが1万円以下で購入できるのは、プラステしかないだろう。冬後半の心強いアイテムとなること間違いなしだ。
ポリエステルウールダウンコート/1万2000円
ダウン素材を着用するビジネスパーソンも多くなっているなかで、おすすめしたいのがプラステのダウンコートだ。表地は90%がポリエステル素材ながらウールのルックスも併せ持ち、軽い着心地と上品な質感を両立させた商品になっている。
ポリエステルは耐久性に優れているため、シワになりにくいのが特徴。表地には撥水加工も施されているので、悪天候に見舞われた際も安心だ。ウエストのパッチポケットには起毛素材を用いたハンドウォーマーポケットが付いており、手袋いらずで暖かさをキープしてくれる。
中綿も保温性を担保するダウン素材90%、フェザー素材10%の理想的な配分で、防寒性に関してはまったく心配ない。丈が短いダウンではジャケットの裾が見えてしまい子どもっぽくなりがちだが、腰まで覆うサイズのため、ビジネスシーンでも問題なく着られるだろう。フードも取り外し可能なので、TPOに合わせて幅広く対応が可能だ。
シワ防止や防寒などの機能性に優れつつ、上品な見た目のこのダウンを着れば、デキる男の印象をきっと強めてくれるに違いない。
ダブルフェイスバルカラーコート/9990円
襟腰(衿の折り返しから下の、首に沿って立っている立ち代の部分)の後方が高く、前方に向かって低い状態で折り返る襟が特徴のバルカラーコート。プラステでは人気アイテムのひとつだ。
こちらのバルカラーコートは表地と裏地がバイカラー(ひとつのアイテムの中に2つの色を使っているデザイン)のダブルフェイス(2つの生地を貼り合わせたもの)仕様となっていて、オシャレ度がぐっと増す。さらに、ドロップショルダー、オーバーシルエットと今季のトレンドが満載で、着るだけで全身が一気に流行をつかんだ装いに。スーツやビジカジにはもちろん、カジュアルな普段着用もできるのだ。
2枚の生地を1枚にすることから厚みが生まれ、風を通しにくく暖かい仕上がりになっており、防寒性も申し分ない。また、ダブルフェイス素材を生かしたリバーシブル仕立ては着心地が軽くなるのが特徴で、実は見た目よりも動きやすく、ごわつきも少ないのだ。
春には袖口をまくり、裏地のカラーを見せる着こなしもいいだろう。トレンドを詰め込み、暖かく、春まで活躍してくれるこのコートは非常にお買い得なのだ。
Traditional Weatherwear コート/2万8000円
ビジネスパーソンの冬の装いで忘れてはいけないのが、キルティングジャケットだ。プラステでは、2007年に復刻した英国往年のブランド「Traditional Weatherwear(トラディショナルウェザー)」から、別注のフード付きキルティングジャケットを販売している。トラディショナルウェザーは高級ブランドである英国マッキントッシュ社のブランドで、アウターウェアを中心に英国の伝統を感じさせる上品なコレクションをリリースしている。
このキルティングジャケットは撥水加工が施され、風雨対策もなされている。さらに、極細繊維の中綿を採用し、保温性、弾力性、断熱性を実現。薄さと軽さを保ちながら、最大限の暖かさを追求している。また、表地に採用した高密度ポリエステルは品のある光沢感を発し、価格以上の質感を醸し出している。
さらに付属のフードは取り外し可能で、オンオフで分けて着回すことができる。大人の落ち着いた雰囲気を醸し出すプラステのキルティングジャケットは、買っておいて損はないだろう。
(文=清談社)