これから、さらに寒さが厳しくなる季節。万全の準備をしたいが、あと少しの辛抱だからメインの暖房器具を買い換えるのはもったいない……。そこで、おすすめしたいのが、お手軽な「サブ暖房器具」だ。冷え込んだときにエアコンにプラスしたり、キッチンやトイレに置いたり。そんなサブ暖房器具は冬終盤だけでなく、寒さの続く春先まで重宝するはずだ。
今から買っても損をしないサブ暖房器具を、店舗数が多く、ネット通販の店舗受取サービスが充実しているヤマダ電機で探してみた(価格は税込み)。
アラジン/グラファイトヒーター/4980円
手軽な暖房器具として、すぐに思いつくのは電気ヒーターだろう。暖かそうなオレンジ色を見ているだけで安心するが、灯油やガスなどの燃料が不要で、スイッチを入れるだけですぐに体を暖めてくれるお手軽さもありがたい。「エアコンをつけても足元が寒い」「書斎や脱衣場で使いたい」など、ピンポイントで暖めたいときはピッタリだが、部屋全体を暖めるのには不向きで電気代が高いというデメリットもある。
パステルカラーのおしゃれな電化製品やキッチン家電を数多く手がけているアラジンのグラファイトヒーターは、デザイン性が高く機能性も十分。サブ暖房器具とはいえ、デザインにこだわりたい人におすすめだ。温度調節は2段階で、転倒防止機能もついている。電気代は、200Wで1時間あたり約5.4円、400Wで1時間あたり約10.8円。サブで使うには許容範囲内だろう。
テクノス/セラミックファンヒーター(1200W)/3828円
電気を使って温風を送り出してくれるセラミックファンヒーターは、コンパクトで持ち運びに便利。値段が安い商品が多いのでコストパフォーマンスも優れている。ただし、電気ヒーターと同じで部屋全体を暖めるのには向いていない。
そのなかでも、この商品は特に価格面がお手頃で、トイレや脱衣場を短時間暖めるのには最適。暖かさが足りないと感じる場合は、使用する10分前ぐらいからスイッチを入れて暖めておくといいだろう。ただし、電気代は1200W使用時で1時間あたり30円を超えるので、長時間使用する場合は電気代に気をつけたい。
ドウシシャ/パネルヒーター/9878円
パネルヒーターは遠赤外線効果で体を芯から暖めてくれる暖房器具。パネル型なのでコンパクトで軽量、使わないときも邪魔にならない。さらに、エアコンやファンヒーターのように風を出さないので部屋が乾燥する心配もない。
ドウシシャのパネルヒーターは電気代1時間あたり約6円。人感センサーでのオン・オフ自動切替や長時間連続使用で自動的に電源オフになる機能が付いているので、節電性が高い。パネルの脚は回転できるので、狭いスペースにも収納可能だ。
広電/電気毛布(130×80cm)/4510円
就寝時におすすめなのが、昔ながらの電気毛布だ。ダイレクトに布団を暖めてくれるので、どんな高級寝具を使うよりもパワフルな温もりを実感できる。広電は電気毛布・電気カーペットの専門メーカーだけあって、表面は毛玉になりにくい素材で、しかも省エネ仕様となっている。
ただし、電気毛布をつけっぱなしで寝ると脱水症状になる危険性がある。また、睡眠時は通常は体温が下がるのだが、電気毛布はそれを邪魔してしまうので、睡眠の質が低くなるともいわれている。電気毛布は寒さが気になる布団の中では頼りになる存在だが、寝る前には電源を切ったほうがいいだろう。
ヤマゼン/ホットカーペット(ミニマット)/2687円
見つけたときに「こういうのが欲しかった!」と思わず叫びそうになるのが、このミニサイズのホットカーペットだ。ひとりでいるときなど、大きいホットカーペットでは使っていない部分も暖めてしまうので電気代がもったいない。それに比べ、このヤマゼンのミニマットは寒さの気になる足元だけを狙い打ちすることができる。
部屋全体の温度を上げると眠くなったり作業効率が落ちたりするため、少し低めの室温に設定している人もいるだろう。そんな「室温はそれほど上げたくないけど、足元だけは暖かくしたい」ときには、うってつけの商品だ。
寒さ対策はなかなか一筋縄ではいかないが、部屋や用途によって工夫すれば冬終盤も風邪をひかずに暖かく過ごせる。ヤマダ電機には、暖かさをちょい足しできる優れたサブ暖房器具が揃っている。それぞれの特徴を理解し、買って良かったと思えるものを選んでもらいたい。
(文=清談社)