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石原結實「医療の常識を疑え!病気にならないための生き方」

「しょうが」で劇的に健康的&病気予防!気の滅入りや「うつ」状態はこう解消できる!

文=石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士
「しょうが」で劇的に健康的&病気予防!気の滅入りや「うつ」状態はこう解消できる!の画像1「Thinkstock」より

 2月から4月にかけて、入学試験、卒業、入社……など、過度に緊張する人生の一大イベントを体験し、ホッと一息ついた5月に「だるい」「物憂い」「物悲しい」「やる気が出てこない」「疲れる」などという「うつ」に似た症状、「五月病」を患う新人生や新人社員が少なくない。

 胃腸、肺、心臓などの内臓、血管や内分泌器官は、我々の意思とは関係なく、自律神経によって、その働きが調整されている。

 自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」によって形成されている。

(1)交感神経……脊髄の胸腰部側角に中枢があり、皮膚、血管、内臓に分布する
(2)副交感神経……脳神経の一部に含まれており、脳から末梢の諸器官に分布する

 交感神経は「昼の」「緊張の」「活動の」「闘いの」神経といわれ、副交感神経は「夜の」「リラックスの」「休息の」神経といわれる。

 あたかも馬の手綱のごとくお互いに拮抗、または協調して、前述の臓器をコントロールしている。

 下記表から見てとれるように、「活動時」には交感神経が、逆にリラックスしているときには副交感神経が優位に働いて、飲食物を胃酸で消化、吸収したり、排便や排尿などの排泄現象が活発になる。

「しょうが」で劇的に健康的&病気予防!気の滅入りや「うつ」状態はこう解消できる!の画像2

 よって五月病は、交感神経の緊張が続く人生の一大イベントでの疲れた心身の疲労をとるために、副交感神経を優位に働かせる「休息期間」と考えられる。

交感神経優位へと切り替える方法

 しかし五月病の期間が長引くと、本物のうつやうつ状態に陥り、学校を退学したり、せっかく就職した会社を退職する人も出てくるので、なんらかの対策が必要だ。それには、副交感神経優位から交感神経優位へとスイッチを切り替える必要がある。

(1)腕立て伏せ、スクワット、ストレッチなど、短時間で筋肉に刺激を与える運動を励行する。

(2)熱めの湯(40~42℃)への入浴、サウナ浴、ホットヨガなどで、交感神経を刺激して、副腎髄質からのアドレナリンの分泌を促す。

石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士

石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士

1948年長崎市生まれ。長崎大学医学部を卒業後、血液内科を専攻。「白血球の働きと食物・運動の関係」について研究し、同大学大学院博士課程修了。スイスの自然療法病院B・ベンナー・クリニックや、モスクワの断食療法病院でガンをはじめとする種々の病気、自然療法を勉強。コーカサス地方(ジョージア共和国)の長寿村にも長寿食の研究に5回赴く。現在は東京で漢方薬処方をするクリニックを開く傍ら、伊豆で健康増進を目的とする保養所、ヒポクラティック・サナトリウムを運営。著書はベストセラーとなった『生姜力』(主婦と生活社)、『「食べない」健康法』(PHP文庫)、『「体を温める」と病気は必ず治る』(三笠書房)、石原慎太郎氏との共著『老いを生きる自信』(PHP文庫)、『コロナは恐くない 怖いのはあなたの「血の汚れ」だ』など、330冊以上にのぼる。著書は韓国、中国、台湾、アメリカ、ロシア、ドイツ、フランス、タイなど世界各国で合計100冊以上翻訳出版されている。1995~2008年まで、日本テレビ系「おもいッきりテレビ」へのレギュラー出演など、テレビ、ラジオ、講演などでも活躍中。先祖は代々、鉄砲伝来で有名な種子島藩の御殿医。

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