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片田珠美「精神科女医のたわごと」

不倫の人気声優・茅原実里、「他人のものを奪う勝利感」「悲劇のヒロインという恍惚感」か

文=片田珠美/精神科医
不倫の人気声優・茅原実里、「他人のものを奪う勝利感」「悲劇のヒロインという恍惚感」かの画像1
茅原実里のオフィシャルブログより

 アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の長門有希役で有名な声優の茅原実里さんが、バイオリニストの室屋光一郎氏と6年にわたって不倫関係にあったと週刊誌「FLASH」(5月26日号/光文社)で報じられた。室谷氏は妻子ある身でありながら、東日本大震災の後しばらく同棲していたようだが、結婚を意識していた茅原さんが耐え切れなくなったのか、「離婚に時間がかかるなら、私も年ごろだから……」と切り出し、2016年の初めごろ関係に終止符を打ったという。

 ところが、今年2月中旬、この2人は「完全個室」が売りの日本料理店で5時間近く食事を楽しんでいる。さらに驚くことに、茅原さんが現在親密な時間を過ごす「新たな男」も、妻帯者らしい。

 茅原さんは、公式ブログで、室屋氏との不倫報道については、「ほぼ事実です」と認めたが、「新たな男」と報じられた一般男性との不倫疑惑については、「とても仲のいい友達です」と述べて否定した。

 しかし、「FLASH」に掲載された親密そうな2人の写真からは、やはり男女の仲のような印象を受ける。6年間不倫関係を続けたあげく、相手の男性がなかなか離婚してくれなくて別れを選んだのなら、次は結婚してくれる可能性が高い独身男性を選びそうなものなのに、なぜまた妻帯者と親密になるのか。もしかしたら不倫体質なのではないかと疑わずにはいられない。

不倫体質の女性に認められる3つの要因

 あくまでも一般論だが、妻帯者ばかりを好きになる不倫体質の女性には、しばしば次の3つの要因が認められる。

1)禁を犯す快楽

2)他人のものを奪う勝利感

3)悲劇のヒロインという恍惚感

 まず、一般にやってはいけないと禁じられており、その禁を犯すと罰を受けるかもしれないことをあえてするのは、それなりの快楽が得られるからである。たとえば、中学・高校時代に親に隠れて吸った煙草の味は格別だったと話す男性がいる。また、禁酒法時代のアメリカで法を犯して飲んだ酒も格別だったはずだ。

 このように禁を犯して何かをすると、格別の快楽を味わえる。不倫も、姦通罪があった戦前ほどではないにせよ、倫理に反する“悪”とみなされている。とくに芸能人や政治家などの不倫が発覚すると、世間からコテンパンに叩かれ、すべてを失いかねない。だから、有名人ほど、わが身を守るために不倫などというヤバいことはしないように気をつけるはずだが、そのリスクをあえて犯して「背徳の悦び」を味わう人も一部にはいるようだ。

 また、妻帯者と男女の仲になれば、不倫相手の妻に勝ったという勝利感に酔いしれることもできる。人妻、あるいは恋人や婚約者のいる女性にばかり猛アタックして、自分のものにすることに快楽を覚える男性がときどきいるが、その女性版といえるかもしれない。

 こういうタイプは、他人のものを奪う勝利感に突き動かされている。だから、せっかく不倫相手の離婚が成立して、結婚にまでこぎ着けても、そのとたんに冷めてしまうことが多い。当然、結婚生活もうまくいかず、場合によっては夫婦が2人とも不倫に走ってしまうこともある。

 もう1つ見逃せないのは、3)悲劇のヒロインという恍惚感に浸っているように見える場合が少なからずあることだ。茅原さんは、6年間も不倫関係を続けながら、相手の男性がなかなか離婚してくれなかった点では同情すべきだし、気の毒だとも思う。ただ、不倫に悩んで私の外来を受診した女性のなかには、なかなか幸せになれない自身の「不幸癖」を嘆きながら、悲劇のヒロインであるがゆえの恍惚感に浸っているように見える方もいたことを申し上げておきたい。

「妻とはうまくいってなくて、離婚するつもり」は妻帯者が独身女性を口説く決まり文句

 もちろん、男女の愛にはさまざまな形がある。「不倫は悪」という正義を振りかざして叩くような野暮なまねもしたくない。だが、今回数年前の不倫が報じられた茅原さんのように、過去の不倫によって実害をこうむることもある。

 たとえば、知り合いの30代の女性は、職場の上司との長年の不倫関係を清算して、最近結婚したのだが、スマートフォンに残っていた不倫相手とのLINE上の過去のやり取りを夫に盗み見られてしまった。しかも、激怒した夫が妻のかつての不倫相手に何度も電話して、「会社にいられなくしてやる」「奥さんに不倫していたことをばらしてやる」などと脅したため、不倫相手が警察に被害届を出す、出さないの騒ぎになった。当然、夫は妻にも暴言を吐き、修羅場になっているようだ。

 茅原さんは声優だから、声が魅力的なのは当たり前だが、容姿にも恵まれているように見える。かなりもてるはずなのに、妻帯者とばかり親密になるのはなぜなのか、よく考えてみてはどうか。「妻とはうまくいってなくて、離婚するつもり」という言葉は、妻帯者が独身女性を口説くときの決まり文句だと肝に銘ずるべきである。

(文=片田珠美/精神科医)

片田珠美/精神科医

片田珠美/精神科医

広島県生まれ。精神科医。大阪大学医学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。人間・環境学博士(京都大学)。フランス政府給費留学生としてパリ第8大学精神分析学部でラカン派の精神分析を学ぶ。DEA(専門研究課程修了証書)取得。パリ第8大学博士課程中退。京都大学非常勤講師(2003年度~2016年度)。精神科医として臨床に携わり、臨床経験にもとづいて、犯罪心理や心の病の構造を分析。社会問題にも目を向け、社会の根底に潜む構造的な問題を精神分析学的視点から分析。

Twitter:@tamamineko

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