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セブンイレブンの惣菜は危険?アレルギー非表示の発覚続出、命に関わる恐れも

文=郡司和夫/食品ジャーナリスト
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セブンイレブンの惣菜は危険?アレルギー非表示の発覚続出、命に関わる恐れもの画像1「Thinkstock」より

 8、9月とセブン-イレブンで食品の自主回収がたて続けに起きました。自主回収されたのは、「バジルソースで食べる緑の生パスタサラダ」(24万1210食)、「あんホイップぱん」(4万1277個)です。パスタサラダは「卵」、「ホイップぱん」は「乳」の特定原材料表示(アレルギー表示)がされていなかったためです。

 セブンは、アレルギーのある人が食べると健康被害が出る恐れがあるため、食べないよう注意を呼びかけました。しかし、こうたて続けに不祥事が続くと、セブンが本当にアレルギー表示の重要性を理解しているのか疑問になります。
 
 アレルギーがある人にとって、アレルギー表示のミスは、命にかかわることになりかねません。10年前のことですが、日本アレルギー学会に所属する医師に取材した際に、驚くべき話を聞きました。

「1982年に羽田沖で逆噴射墜落事故を起こした日航機の機長が、フライト前に食べた「機長食」にアレルゲンが入っていて、それで意識を失ったといわれています。これは、食物アレルギー専門医の間では結構知られている話です」

 82年2月9日午前8時44分、福岡発羽田行きの日航機DC8が着陸寸前に突然、失速、空港手前の羽田沖に墜落、死亡者24人、重軽傷者149人を出す惨事となった。事故の原因は着陸態勢に入ったときに、機長が突然エンジンを逆噴射させたためだった。ボイスレコーダーには、副操縦士の「機長(キャプテン)やめてください!」という絶叫が記録されていました。機長は助かり、精神鑑定の結果、妄想型統合失調症と診断され不起訴処分となりました。

 この医師が言うには、機長は卵アレルギーで、卵成分が機長食に入っていて、機長が気付かずに食べてしまった結果、大惨事につながったといいます。

 逆噴射墜落事故が、本当に食物アレルギーと関係していたのかどうかはわかりませんが、この事故後、機長食は廃止されました。 
 

学校給食で事故も

 食物アレルギーは、卵や小麦など、特定の食べ物を食べたり、触ったりすると、免疫機能が過剰に反応して有害な症状が起きることです。湿疹や目の充血、喉のかゆみ、息苦しさなどさまざまな症状が出ます。血圧低下や意識障害を引き起こし、命を落とすこともあります。
 
 学校給食では、給食を食べた生徒が食物アレルギーで死亡するという悲惨な事故が起きています。

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