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レンタル彼女と似て非なる女子高生デート援交、どこまでヤラせてくれる?

文=福田晃広/清談社
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レンタル彼女と似て非なる女子高生デート援交、どこまでヤラせてくれる?の画像1「Thinkstock」より

 東京都で全国初となる規制条例案が可決され、女子高生が制服姿で接客する「JKビジネス」が、ついに今夏から規制されることになりそうだ。

 秋葉原や池袋などにあるJKリフレ店は、女子高生が男性客に密着するサービスが労働基準法違反にあたるとして、たびたび摘発されてきたが、派遣型のリフレ店に衣替えするなど、店側はあの手この手で対抗してきた。しかし、規制条例が施行されれば、こうしたJKビジネスは都内から姿を消すことになる。

 そんななかで増えているのが、「デート援交」を行う女子高生だ。デート援交とは、従来の金銭と引き換えに性行為をする「援助交際」と違い、客との性行為は一切なし。女子高生たちが見ず知らずの男性と食事や買い物をすることでお金をもらう、いわば新たなビジネス形態である。

 いったい、デート援交とはどんなものなのか。デート援交を複数回行ったことのある女子高生に話を聞き、その実態を探った。

1時間5000円で食事や買い物、接触は一切禁止

 待ち合わせ場所に現れたあすかさん(仮名)は、神奈川県内の学校に通う高校3年生。セミロングの黒髪に、上は“ドフラミンゴ系女子”とも呼ばれる白のもこもこアウター、下はギンガムチェックスカートというガーリーなファッションで、女優の宮崎あおいに似たおしゃれな美少女だ。あすかさんによれば、読者モデルのスカウトに何度も声をかけられたことがあるという。

 彼女がデート援交を始めたのは、高校2年生だった昨夏のことだ。

「仲のいい友達が『いいバイトがあるよ』って教えてくれたのが、始めたきっかけです。1時間で5000円ももらえて、食事代も出してくれるし、『洋服や化粧品を買ってくれる人もいるよ』って……。バイトとして割りがいいので、まわりにもやっている子は多いです」(あすかさん)

 デート援交は、JKビジネスに対する風当たりが強まるなかで、女子高生たちの間で自然発生的に生まれて流行している新たな稼ぎ口だ。

 彼女たちが客を見つける場所は援助交際と同様にインターネット上だが、デート援交の場合、ツイッターを利用するのが特徴だ。実際、ツイッターで「#デート援」と検索すると、女子高生を名乗る書き込みが数多くヒットする。

 18歳未満の出会い系サイトの利用は法律で禁じられているため、必然的にツイッターを通じてデート相手を見つけることが多くなるのである。

 あすかさんもツイッターでデート相手を募集し、1年半ほどで約15人とデートしたという。料金とデート内容は女の子によって違うが、相場はだいたい「1時間3000~5000円プラス交通費1000円」。内容は、食事や買い物といったごく普通のデートのみ。性行為や体の接触は原則禁止というのが一般的なルールだという。

 とはいえ、お金を払って女子高生とデートしようとする以上、なんらかの下心を持つ客も多そうに思える。そこで、あすかさんに「嫌なことをされたことはありませんか」と聞いてみたが、彼女は「なかった」という。

「私の場合、前もって『手をつなぐこともできません』と伝えているし、カラオケや漫画喫茶などの個室で2人きりになることもNGなので、エッチなお誘いすら、まったくされたことがないです。ただ、『それは運がよかっただけだよ』といわれれば、そうかもしれないけれど……」(同)

デート援交で淫行条例違反になる?

 こうして見ると、女子高生が相手を募集することを除けば、デート援交は「レンタル彼女」や「パパ活」と似た部分が多いように思える。

 レンタル彼女もパパ活も、見ず知らずの男性客を相手にし、性行為は一切禁止、食事や買い物を一緒に楽しむだけ、という部分で共通する。ただし、あすかさんによると、デート援交をする女子高生たちは同じ客と何度も会うことは少なく、基本的に1回きりのデートを望む子が多いという。

 もっとも、デート援交、レンタル彼女、パパ活になんらかの明確な区別があるわけではない。わずかな時間とはいえ、知らない相手とデートするという危険性を伴う「ビジネス」であることに変わりはないのだ。

 しかも、デート援交の場合、下手に利用すると客である男性側に別のリスクが生じかねない。それはいわゆる「淫行条例」との兼ね合いだ。周知のように、18歳未満の青少年と接触すると、場合によっては各都道府県が定める「青少年保護育成条例」(淫行条例)によって処罰の対象になる。デート援交が女子高生にお金を払ってデートするものである以上、必ず淫行条例の問題が出てくるはずだ。

 しかし、児童性犯罪に詳しい弁護士の奥村徹氏によれば、女子高生とデートすること自体は法的に問題がないという。

「デートするだけなら、淫行条例の『深夜外出』に抵触しない限り、法的には問題ありません。ただし、18歳未満の女子の身体に直接接触するようなことがあれば、淫行条例違反になる可能性があります」(奥村氏)

 そして、都条例によってJKビジネスが規制されれば、そこで働いていた女子高生たちが一気にデート援交に流れてくる可能性もある。ツイッターのiOSアプリは最近、アップデートによって年齢制限を「17歳以上」に引き上げたが、女子高生が利用できることに変わりはない。彼女たちにツイッターの書き込みを禁じることも、現状では困難だ。

 どうやら、デート援交という新たなジャンルが生まれたことで、JKビジネスをめぐる混乱はまだまだ続きそうな気配である。
(文=福田晃広/清談社)

清談社

清談社

せいだんしゃ/紙媒体、WEBメディアの企画、編集、原稿執筆などを手がける編集プロダクション。特徴はオフィスに猫が4匹いること。
株式会社清談社

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