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日本の産業界に目を転じれば、衛星の開発やロケットの打ち上げ技術はもちろんのこと、素材産業の開発力を底上げする絶好のチャンスでもあります。原子時計などの超精密機器を搭載して、10年以上も宇宙の苛酷な環境で安定して運用するためには、新たな電子部品材料や衛星断熱材料の研究が必要不可欠だからです。
すでに「みちびき」に対応したさまざまな製品が市販されており、内閣府の準天頂衛星システムのサイトには、それらのリストが公開されています。気付かないうちに、「みちびき」の電波は私たちの生活に浸透し始めているのです。
(文=中西貴之/宇部興産株式会社 環境安全部製品安全グループ グループリーダー)
【参考資料】
「みちびき(準天頂衛星システム:QZSS)公式サイト – 内閣府」
『宇宙と地球を視る人工衛星100 スプートニク1号からひまわり、ハッブル、WMAP、スターダスト、はやぶさ、みちびきまで』(SBクリエイティブ/中西貴之)
『宇宙と地球を視る人工衛星100 スプートニク1号からひまわり、ハッブル、WMAP、スターダスト、はやぶさ、みちびきまで』 地球の軌道上には、世界各国から打ち上げられた人工衛星が周回し、私たちの生活に必要なデータや、宇宙の謎の解明に務めています。本書は、いまや人類の未来に欠かせない存在となったこれら人工衛星について、歴史から各機種の役割、ミッション状況などを解説したものです。
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