テレワークや外出自粛によって、私たちの生活圏は大幅に狭くなった。 そんな中で問題になるのが「目の疲れ」。仕事ではパソコンを見つめ、休みの日はテレビの画面を見続け、リラックスタイムはタブレットやスマホと、近くで何かを見続ける時間が増えている。
そうした目の不調をケアする方法がまとまっているのが『視力悪化が気になる人へ 眼科専門医と考えた 「測るだけ眼トレ」ブック』(わかさ生活著、林田康隆監修、アスコム刊)だ。
本書の特徴は「オリジナル視力検査表」が付いてくること。
実は視力は毎日変動している? 視力チェックを習慣化することで、目のケアにつながる? 毎日、目の調子を記録しながら、眼トレやアイケアをすることで、このような目の悩みを取り除いていける一冊だ。
今回はサプリメントの研究開発・販売や、スポーツ事業、健康に関する情報発信などを行うわかさ生活の大江絵美さんに、本書についてお話をうかがった。
(新刊JP編集部)
目が疲れたな…と思ったら。ちょっとしたときにできるアイケア
――コロナ禍でパソコンの画面を見る時間がかなり増えたと思います。その中でちょっとしたときにできる目の疲労回復術があれば教えてください。
大江:目の疲れというのは、目の筋肉の疲れなので、ほぐしてあげることが大切です。目のストレッチですね。
例えば、目の周囲には6本の筋肉があると最初にお伝えしたかと思いますが、眼球を上、下、右、左というように回すだけでもストレッチになります。パソコンの画面やスマホをずっと見ているときって、視点があまり動かないので筋肉が固まってしまいがちなんですね。だから意図的に左右を見たり、眼球をキョロキョロ動かしてあげるだけでも、目の筋肉のストレッチになるんです。
また、もう一つ簡単にできるものとしては、目を温めるというやり方ですね。今日はよく目を使ったなと思ったら、目をホットアイタオルで被せてあげる。それだけでも、筋肉の緊張を和らげることができます。
また、仕事中ならば自分の手のひらで温めるという方法もありますね。両手をこすり合わせて、少し熱を持たせたうえで、眼球を押さえつけないように気をつけながら温める。手で目を覆うことによって光が目に入らなくなるので、それも一つの目の休息ポイントになります。
――それはすごく手軽にできますね。
大江:はい。あとは目の周囲の筋肉をほぐすというところでは、ぎゅっと目を閉じてぱっと開くということを5回繰り返すだけでもほぐれます。また、しっかりしたまばたきをする感じになるので、目の渇きの予防にもなります。
――パソコンを見ているとドライアイ気味になるのでありがたいです。
大江:ドライアイ自体、目の疲労を加速させる側面があります。特にこの冬の時期は乾燥しやすいので、注意していただきたいですね。
――それらのアイケア方法は、コンタクトレンズをつけたままでも大丈夫ですか?
大江:基本的には大丈夫です。手で覆うケアも目をぎゅっと押さえつけることがないように気を付けていただければと思います。
――また、「ピント調節力と脳内視力を養う1日1分眼トレ」ということで、本書には写真を眺めながら目だけを動かすトレーニングが収録されています。色彩が豊かなので見ているだけで癒される写真もありました。
大江:そうですね。眼トレ用の写真がトータルで14日分収録されていまして、2週間毎日違う写真を見ながらトレーニングができます。例えば迷路の写真では、スタートからゴールまでを目だけで追うのですが、それで目の筋肉のストレッチにつながるんですね。
また、色鮮やかな風景の写真で脳と目をリラックスさせつつ、見る力を鍛えることができるので、効果的にトレーニングできると思っています。特にパソコンやスマホの画面は遠近感を感じにくいと思うのですが、写真を見ながら「あの山が遠くにあって、この人が近くにいて」という遠近感を意識するだけでも、目を見る力を鍛えることになると思います。
――本書ですが、どのような方に読んでほしいとお考えでしょうか。
大江:やはりこのコロナ禍ということもあって、オフィスワークでもテレワークでもパソコンやスマホを見る時間が長くなっていて、そこで目の疲れを感じているという人もいらっしゃるのではないかと思うんですね。
その中でも特に働き盛りな30代、40代の方々には、ぜひ読んでほしいと思います。目の疲れが仕事のパフォーマンスに影響を及ぼしたりするのではないかと考えていまして、しっかり目が見える状態に保っておくことで、仕事の精度の向上にもつながると思いますし、あるいは頭痛や肩こりにつながり、そこでパフォーマンスが下がってしまうということもあったりします。目が最近疲れていて…と悩んでいる方には、ぜひ読んでいただければと思います。
――そうですね。目に強い疲れを感じていて作業が全然進まないと思うことが多々あります。
大江:テレワークでなくても、通勤の時間ずっとスマホを見てしまうとか、本を読むという人もいらっしゃると思います。そうしていると目はどんどん疲れていってしまいます。
でも、駅の反対側のホームの看板を見るとか、空を眺めてみるとか、遠くを見る機会ってあるはずなんですよね。ストレッチももちろん大切なのですが、そういった日常のケアを意識的にはじめてみるのもいいのかもしれません。
――私自身も目の疲れに悩んでいたので、日常的なケアや本書に掲載されているアイケアをやってみようかなと思いました。
大江:そうですね。新型コロナウイルスの感染拡大の中で、家の中で過ごす時間が長くなっているかと思います。その中で目に良い生活を送るための知識や情報を知っていただくきっかけになればいいなと思います。(了)
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。