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松井ムネタツ「たかがゲーム、されどゲーム」

全32本のアーケードタイトル収録『カプコンアーケードスタジアム』が“神がかり”

文=松井ムネタツ/ゲーム系編集・ライター
全32本のアーケードタイトル収録『カプコンアーケードスタジアム』が“神がかり”の画像1
ゲームセレクトに合わせて背景の筐体もスクロール。ズラリと並ぶ景色には懐かしさも

 カプコンから1980~90年代のアーケードゲームがセットになった『カプコンアーケードスタジアム』がNintendo Switchで登場。1984年の『バルガス』から2001年の『プロギアの嵐』まで32本が収録されており、40~50代には懐かしいタイトルがズラリと並んでいる。

 これまでもさまざまな形でアーケードゲームの移植はリリースされてきたが、今回は当時のゲームファンが「僕たちがほしかったのはコレだよ!」と小躍りするようなものになっている。その具体的なポイントを紹介していこう。

おっさん小躍りポイント1:ゲームセンターの雰囲気そのまま!

 まず注目すべきはメニュー画面だ。「え? メニュー?」。そう、メニューなのである。ゲームセンターに通い詰めていた人ならわかるだろう。今日はどのゲームで遊ぼうか、新しいゲームは入っているか……なんて思いながら店内をウロウロするあのワクワク感。

 本作でゲームを選択する画面がまさにそれ。基本的には画面中央にゲームロゴが表示されるので、そのなかから選ぶのだが、その背景ではゲーセン内を歩いて筐体を移動しているような画面になっている。テンションが上がらないわけがない。

おっさん小躍りポイント2:全32タイトルの豊富なジャンルと品揃え

商品構成を説明しておこう。まずゲーム本体+『1943~ミッドウェイ海戦~』(シューティング)は無料。そして10本セットが3種ある。

■Capcom Arcade Stadium Pack 1:すべてはここからはじまった!

バルガス(シューティング)

ひげ丸(アクション)

1942(シューティング)

戦場の狼(シューティング)

セクションZ(シューティング)

闘いの挽歌(アクション)

アレスの翼(シューティング)

BIONIC COMMANDO(アクション)

フォゴットンワールド(シューティング)

大魔界村(アクション)

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『戦場の狼』。オリジナルが縦画面のゲームは、このように画面を縦にしてプレイすることもできる

■Capcom Arcade Stadium Pack 2:アーケード絶頂期!

ストライダー飛竜(アクション)

天地を喰らう(アクション)

ファイナルファイト(アクション)

1941 – Counter Attack -(シューティング)

戦場の狼Ⅱ(シューティング)

チキチキボーイズ(アクション)

U.S. Navy(シューティング)

ストリートファイターII – The World Warrior -(対戦格闘)

キャプテンコマンドー(アクション)

バース – OPERATION THUNDER STORM -(シューティング)

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『ファイナルファイト』は2人同時プレイも可能

■Capcom Arcade Stadium Pack 3:アーケードはさらなるステージへ!

天地を喰らうⅡ – 赤壁の戦い -(アクション)

ストリートファイターII’ TURBO – HYPER FIGHTING -(対戦格闘)

スーパーストリートファイターIIX – Grand Master Challenge -(対戦格闘)

パワードギア – STRATEGIC VARIANT ARMOR EQUIPMENT -(アクション)

サイバーボッツ – FULLMETAL MADNESS -(対戦格闘)

19XX – The War Against Destiny -(シューティング)

バトルサーキット(アクション)

ギガウィング(シューティング)

1944 – The Loop Master -(シューティング)

プロギアの嵐(シューティング)

■Capcom Arcade Stadium Packs 1, 2, 3セット

セット購入特典として『魔界村』(アクション)が付与

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対戦格闘ゲームといえばコレ! 『スーパーストリートファイターIIX』も収録

 だいたい年代ごとに区分されているので、自分がよく遊んでいた時期のパックを買うもよし、問答無用でセットを買うもよし。ちなみに筆者はノールックで1,2,3セットを購入した。

おっさん小躍りポイント3:少し巻き戻してやり直しが可能!

 そう、筆者をはじめ40~50代のおっさんは、90年代にゲーセンでバリバリ遊んでいた頃と比べたら確実に動体視力や反射神経が落ちている。過去の経験で相応のプレイはできるが、「あのときはクリアできたのに!」という場面でホイホイとやられたりもする。

 そんな我々のため(?)に、「巻き戻し」機能が搭載。敵にやられた後に巻き戻りボタンでやられる前まで戻せば再チャレンジが可能だ(何度でも!)。さらにはスローや倍速モードもあるので、多少実力が落ちてしまったかもしれないゲームの腕前だったとしても安心。

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『魔界村』でレッドアリーマーやられた!という場面で巻き戻し

番外:筆者的小躍りポイント 『19XX』と『プロギアの嵐』が収録!

 最後に、筆者の個人的な想いをちょっとだけ。シューティングゲームの『19XX』と『プロギアの嵐』の2作品が収録されたことが、じつはとてもうれしい。これらは家庭用ゲーム機への移植は初めてなのである。ゲームセンターでの稼働開始から20年(以上)も経過していて、その間に一度も移植がされていない……となると、これはもう絶望的なんだなと正直諦めていた。そんなときにこの発表だ。

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マーカーミサイルによるロックオンや、1発で二度使えるヴァリアブルボムなどのおかげで、比較的やさしめなシューティングだった『19XX』
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『プロギアの嵐』はケイブが開発(『怒首領蜂』シリーズなど)したこともあって、ファンのあいだでは家庭用移植が望まれていた1本

 とくに『19XX』は筆者がアーケードゲーム専門雑誌「ゲーメスト」で働いていた頃、編集部でよくプレイしていたタイトルで、サントラCDも買うほど(とくに3面の曲が好き!)思い入れが深い。下手の横好きゆえに当時はワンコインクリアができなかった。本作ならではの巻き戻し機能などを使って、あのとき諦めてしまったワンコインクリアを目指してみるか……。

(文=松井ムネタツ/ゲーム系編集・ライター)

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ゲーム名:カプコンアーケードスタジアム

メーカー:カプコン

対応機種:Nintendo Switch(PlayStation4、Xbox One、PC向けも発売予定)

ジャンル:アクション/シューティング/対戦格闘

発売日:2021年2月18日

価格:Capcom Arcade Stadium Pack 1、2、3 各1500円(税込)

30本パック(『魔界村』付き)4000円(税込)

『カプコンアーケードスタジアム』公式サイト

松井ムネタツ/ゲームライター:取材協力

松井ムネタツ/ゲームライター:取材協力

1986年よりゲームメディアで編集・ライター業務を開始。徳間書店(テクノポリス、スーパーファミコンマガジン)、新声社(ゲーメスト、ゲームナビ)、KADOKAWA(ファミ通ドリームキャスト、ファミ通Xbox、ファミ通Xbox 360)を経て、現在はフリー。
松井ムネタツ
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Twitter:@MUNETATSU

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