ユニクロといえば、機能性を重視したファッションアイテムを、財布の紐を緩めたくなるような絶妙な価格設定で販売していることで知られている。が、ファッション知識の乏しい中年男性がコストパフォーマンスの面だけで購入すると、イマイチなコーディネートになってしまうことも珍しくない。
ユニクロを運営するファーストリテイリングの発表によると、2017年11月のユニクロの売上高は、前年同月比で8.9%増。前年同月を上回るのは3カ月連続となった。11月下旬に実施された大型セール「誕生感謝祭」では多数の店舗で長蛇の列が見られ、この好調ぶりが売上の伸びにつながったのだろう。
そんな好業績を見せるユニクロのメンズアイテムに着目。前回はファッション性とコストパフォーマンスを評価軸にし、「この冬、ユニクロで買うべきメンズアイテム ベスト5」をスタイリストの大山旬氏にランキング形式で解説していただいた。そして今回は逆に、ファッション知識のない男性が買ってしまいがちな“失敗商品”も大山氏にランキングにしていただいた。
この冬、ユニクロで買ってはいけないメンズアイテム ワースト5
第5位:「ジョガーパンツ/2,990円」
「ここ数年に渡って流行しているアイテムなので、“間違いない”と思って手に取る中年男性も多いのですが、難易度の高いシルエットだということを忘れてはいけません。日本人の足の長さやフレッシュさのない年代を考慮すると、“ジャージ感”が前面に押し出されるため、だらしない印象を与えかねないのです」(同)
第4位:「フリースフルジップジャケット/1,990円」
「軽くて暖かいフリースがこの価格で手に入ると思うと、コスパがいいのでついつい買ってしまいがちですが、これこそユニクロが“ダサい”と思われていた時代の象徴的アイテム。どうしても外に着ていくのであれば、コートの下などに仕込ませるなどして、あくまでもコーディネートの主役にはしないことを意識したほうがいいのでは」(同)
第3位:「フランネルチェックシャツ/1,290円」
「日本では、チェックシャツに対して“オタクファッション”というイメージがありますから、チェックの配色や着崩し方を熟知していない男性が着こなせるアイテムではないんですね。他ブランドと比べると、チェックシャツそのものとしては良心的な価格をしているのですが、年齢を重ねた男性には3色使いの派手なシャツが似合わないのが現実です」(同)