ここでは、読者から寄せられた質問に答えていきたい。
今回寄せられた質問はこれだ。
「遊びたい、眠たい、面倒臭い…そうした欲望や邪念に打ち勝つ方法を教えてほしい」
何事においても、勝つとか負けるとかの発想になるのが愚かなのである。
誰しも人間なので、感情というものはもちろんある。どれだけ淡白な人間であったとしても、欲望だって大なり小なりあるはずだ。遊びたいとか、眠たい、面倒臭いという感情も、立派な欲望として存在している。
私がとにかく毎日、休みなく働くことを自らで選択したので、一般的な人々よりも「遊びたい」という感情が薄いと思う。食欲にしてもそうだ。仕事に没頭していれば、腹が減ってきたらといって休憩しようとは、まずならない。
ただ、徹夜が続くと、強烈な睡魔に襲われることがままある。もうそうなると、理性や気持ちでどうにかできるような問題ではない。書きながら寝落ちしてたりしてしまうのだ。その時に目を覚まして「くっそ! 睡魔に負けてしまった」なんて思うか。欲望や邪念に負けたと思うか。
それと同じように、自然と湧いてくる自己の感情に対しては、勝とうとか、抑えようとか思うのではなく、うまくコントロールしていくと考えるべきだ。うまく感情をコントロールさせることによって、モチベーションを上げていくのである。遊びたいと思ったら、遊んだっていいじゃないか。遊んだあとには思いっきり働くと心に決めてから、まずは自分の欲望と向き合うべきだ。
面倒臭いという感情は、常に内面にドンと踏ん反りかえっており、「もうええやんけ、休め、休め」と自分に囁いてくるものだ。これは何も仕事に限ってのことだけでない。家事にしても、子育てにしても、勉強にしても、何だって面倒に思うときがあるだろう。
そもそも、生きるということ自体がまあまあ面倒で厄介なものなのである。もっといえば、それが人間の営みなのだ。
ただ、その面倒の先には……。
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