スマホで動画を見ているときやパソコンで仕事をしているとき、目がかすんだり、チカチカしたりすることはないですか? 「若年性老眼」という言葉があるように、目の老化は若い人の間でも深刻です。
意外に怠りがちな目のケアですが、そのまま目を酷使し続けていては、改善には向かいません。日常の中に目のケアをするためのトレーニングを取り入れてみてはいかがでしょうか。
『究極の見るだけ眼トレ』(杉本由佳、平松類、日比野佐和子、本部千博、林田康隆著、わかさ出版刊)は、2つのメソッドの相乗効果によって、視力低下やドライアイなどさまざまなトラブルを持つ目に効果的なトレーニングを紹介しています。
「脳」を活性化するトレーニングが目に良い効果をもたらす?
一つめのメソッドは、「ガボールパッチ式」です。ガボールパッチとは、1971年にノーベル物理学賞を受賞したデニス・ガボールという物理学者が考案した、ぼやけたしま模様の図のこと。向きやしまの数が異なるさまざまなガボールパッチを見るだけという、簡単なトレーニングです。
なぜ、ぼやけたしま模様を見ることが良いのかと言うと、そのヒントは「脳」にあります。ガボールパッチを日本で初めて紹介した眼科医の平松類氏によると、模様がぼやけていることにより、脳がその画像を判断・処理しようと一生懸命に働き、脳のシナプスの伝達効率が高まると考えられているそう。
物を見るときは目と脳が連携して働くため、視力を上げるためには、脳を活性化することが非常に重要なのです。
ガボールパッチの効果は、海外の研究でも実証されており、アメリカのカンザス大学では、ガボールパッチを使ったトレーニングを3ヵ月行った近視や老眼の患者38人の全員の視力が向上。近くの物を見る視力が平均で0.3アップしたという研究が報告されています。
目の血流を増やし、眼筋を強化する
続いてのメソッドは、「マジカルアイ式」です。このメソッドは、「目の血流を増やす」「眼筋を強化する」という2つのポイントで見る力を鍛えるというもの。
「マジカルアイ式」も、風景の写真やイラストを見るだけの簡単なトレーニングです。目を素早く動かしたり、ピント調整を意識して行うことで、近視や老眼、ドライアイ、疲れ目やかすみ目の改善が期待できると本書。
例えば、「輪郭をなぞろう」がテーマのマジカルアイ式では、ビル群や雪の結晶などの写真を見て、その輪郭を目でなぞります。細かい部分まで目を追うことで、毛様体筋が強化し、目の血流のアップにつながります。
他にも、錯視絵や仲間はずれ探しなど、楽しくゲーム感覚で目のトレーニングができる写真やイラストがたくさん掲載されています。
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最新の理論を駆使した「ガボールパッチ式」と、最強の工夫を凝らした「マジカルアイ式」。『究極の見るだけ眼トレ』は、この2つのメソッドの相乗効果が期待できる、今までにない一冊。
予防・改善対策として、目のトレーニングを実践してみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。