iPhone、折りたたみ型発売との噂…iPadが不要になる可能性も
日本にスマートフォン(スマホ)が定着してしばらくたつが、いよいよスマホにも「それ、欲しかった」という画期的な新発想の新商品が登場し、市場に猛烈なスピードで普及しそうだ。それは、有機EL搭載の折りたたみスマホ。従来型携帯電話、いわゆるガラケーでも最初はストレート型が登場して、その後にNECが折りたたみ型を投入し、多くの人がそれを使っていた。スマホでも現在はストレート型だが、いよいよ折りたたみスマホが続々と登場している。今回は、各社の折りたたみスマホを分析紹介してみる。
開発の難しさと難題のクリア
折りたたみ型ガラケーとの違いは、液晶画面上でつなぎ目部分が目立たないようにする点だ。技術的に非常に難しく、液晶画面の周りを囲む枠を極力削減する「ベゼルレス」を実現する必要がある。メーカー各社は画面の折りたたみが可能な伸縮性のあるポリマー素材を使い、実現している。曲げられる有機EL(OLED)ディスプレイが進化してきており、技術的な競争が激しくなっている。
実はiOSやAndroidなどのOSにも工夫が必要で、画面を折りたたんだ状態と広げた時の両方でアプリを表示させるのに苦労したようだ。また、開閉の繰り返しへの耐久性も確保しなくてはならないため、当面は端末価格は10万円以上となる模様。ちなみに2011年には、ソニーがAndroid4.0時代に折りたたみスマホを販売していたが、現在では生産は終了している。
発売状況
中国・深センにあるディスプレイ新興ベンチャー企業ロウユー・テクノロジー社(Royole)が「FlexPai」を発表。広げた状態で7.8インチ、価格は約15万円。韓国サムスンに先駆けて発売したかったと推察できる。
一方、韓国のサムスンも負けじと11月7日にサンフランシスコにて行った「Samsung Developer Conference」で、「詳細については語れない」としながらもコードネーム「Winner(勝利者)」というGalaxy Note系の折りたたみスマホ(7インチ)を発表した。グーグルのAndroidと組んで、両面に画面をつけて発売するかもしれないとのこと。