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「戦前の日本を代表する大阪生まれの音楽家・貴志康一や宝塚少女歌劇団は、間違いなく大阪の富が生み出した文化だ。また、阪神間のブルジョアが子息の通う私立大学をつくり、今や神戸松蔭女子学院大学、神戸女学院大学、甲南女子大学は女性ファッション雑誌の読者モデル量産校となっている。東京のメディアが、これらを大阪とは無関係だと考えているところに違和感を覚える」(同)
客観的に「美人」を定義するのは難しいが、読者モデルが多いということは美人もさぞ多いのではと推察される。大阪のおばちゃん以上に阪神間の山手美女がメディアに取り上げられる機会が増えれば、大阪のイメージもだいぶ変わってきそうだ。
知られざる「大阪弁」の真実
本書の中で、「関東の男性が大阪風の表現を使うのは、けちくさい話と猥談を始めるときだ」と指摘している。
「全国的に、大阪弁が出てくると金儲けの話や下世話な話というイメージがあるかもしれない。しかし、作家の田辺聖子さんが『大阪弁でならフランソワーズ・サガンのような都会の恋愛小説が書ける』と言っているように、パリのベルエポックのような退廃的で遊戯的な色恋模様が、阪神間のブルジョアの世界には現実にあった【※2】」(同)
テレビでタレントが話す大阪弁を思い浮かべても、サガンと結び付けるのは難しいだろう。そこで、田辺さんの恋愛小説『言い寄る』から引用してみよう。
“「どないしたん?おあがり……」
なんて男は、いう。
こういう言葉、大阪弁のやわらかさ、どきッとするようなエロチズム、底ふかさ、というものは、よその国の男にはない。上方風いろけとでもいうのか、本人は何気なしにいっているんだろうけれども。”
『言い寄る』1973年 田辺聖子
ひとくくりに関西弁といっても、大阪でも北と南ではずいぶん違い、兵庫も地域によって違う。そして、京都弁はまた独特なのだそうだ。関西にお越しの際は、ぜひいろいろな関西弁を聞き分けてみていただきたい。
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